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水2リットルは本当に必要?

水2リットル飲むようにしてるんですが
トイレが近くて。

助産師外来で相談を受けました。

お肌のために、水2Lを飲むようにしましょう。
美容系の情報に、必ずといっていいほど載っていますよね。

身体の水分量を保つためにも、水分を取ることはとっても大事。


でも、ここで考えてほしいのは
体型は人それぞれ。
だったら必要な水分量は、本当に一律なのかってこと。

体重あたりで必要水分量は違う

ここで、体重あたりの水分量の計算方法を紹介します。

体重(kg)×約35(ml)=1日の必要水分量(ml)

45kgだったら、1575mlになります。

でも、あくまで必要水分量であって飲む量とイコールではないんです。
私たちは食べ物から水分もとっているから。


お茶碗一杯分のご飯の半分は、水分になります。
そして、お野菜の8割が水分といわれています。

食べ物からも、水分は摂っていることを考えると
1L程度で十分なんです。

ただ、量にこだわりすぎないことがとっても大事。
たくさん汗をかいた日は、必然的に出ていった水分を補うことが必要になるから
1Lでは足らないこともあるんです。

いつも何Lとるって決めていると、汗をかいた日に脱水になってしまいます。
運動した日や、汗をかいた日は、少し多めを意識が大事。


トイレが近い時はどうする?


ご相談内容は、水分を取りたいのにトイレが近いというもの。

3つの対策をご紹介。

①  飲む量にこだわらず、小まめにお水を取りましょう。
② 食事をしっかり3食食べましょう。
③ 身体を温めましょう。

①  飲む量にこだわらず、小まめにお水を取りましょう。

トイレが近い一つの理由として
水分をとっても吸収されていないということ。


私たちの身体は食べたり飲んだりすると、胃腸で細かく吸収されやすい状態になる消化が起き、
体にとって必要なものは吸収され、
その過程でエネルギーが燃える代謝が起き、
不要なものが出ていきます(排泄)。

飲んだお水が吸収されるために大切なことは、
一度に飲まないということ。

消化・吸収は24時間稼働で一度にできる量は決まっています。

一度に飲んでも吸収作業が追いつかず、出ていってしまうんです。

② 食事をしっかり3食食べましょう。

効果的に吸収させるためには
食べ物から摂るのがオススメ。

お野菜や果物は、8割が水分。
食物繊維が含まれていることで、腸のゴミをお掃除しながら、水分を取ることで
より吸収されやすいです。

朝食を食べられない方は、朝フルーツがオススメです。

ただ、フルーツの多くが身体を冷やすので
飲み物は白湯や温かい紅茶で内臓を温めることが大事。

内臓を冷やすと腸の動きが悪くなり、逆効果になるんです。

③ 身体を温めましょう。

先ほど内臓を冷やすと、腸の動きが悪くなるという話をしましたが。

もう一つ、身体を温める必要がある理由があります。

東洋医学では、水分を吸収させる内臓として『腎』の機能が大事といわれています。

西洋医学でいう『腎臓』と似ていますが、もっと広範囲な機能をもっています。

簡単にいうと
水分を吸収するだけでなく、身体のエネルギーを蓄えて、各臓器へエネルギーを送る機能もあるんです。

胃腸を元気に機能させるためには、腎が元気であることが必須。

「トイレが近い」理由として、この吸収機能『腎』が弱っていることもあります。

『腎』は、とっても寒さに弱い性質があり、冬に特に弱りやすいんです。
寒い日は、特にトイレが近くなりますよね。

『腎』を元気にさせるためには、身体を温めること。特に下半身を温めるのがオススメ。

湯船には、しっかり浸かろう。


参考になればうれしいです。





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