理不尽な扱いを受けケアマネがどんどん減っていく

ケアマネをしていると利用者や家族の気持ちを察することを求められます。
しかし、少なくとも私は超能力者でないので、そんなことはできません。
出来るのは利用者や家族が気持ちを打ち明けやすいよう話を聞いたり、環境を整えたりするだけです。気持ちを打ち明けるかどうかは本人次第です。

ですが、不思議なことにケアマネにこの気持ちを察することを求める家族は多いです。
特に娘さんにこの傾向が強いです。どうしたいかを尋ねてもはっきりとは答えず、こちらが提案したものを自分が希望していたものと違うといってあとになって、クレームを上げてくるケースもあります。

この原因として考えられるのは、

① 家族として親の本音などいまいちわからず、はっきりと意向を伝えられない。

② 分からないので、とりあえず提案されたものにのってみたが、自分が思っていたものよりも家族の手間がかかったり、お金がかかっていたので気に入らなかった。

③  素人の自分にもわかるように説明しなかったケアマネが悪い。ケアマネなら家族の気持ちを察してサービスを組め。
といったところです。

これ福祉サービスでなく、飲食業や小売りなど他のサービスで考えるとただの理不尽なクレームです。ケアマネが複数案を提案し、気に入らなければ断ることができるにもかかわらず、最終的に決定したのは本人であり、家族なのですから。
しかし、福祉サービスというのはこういう人たちにも優しく接しなければいけないという暗黙の了解があり、こうなってしまうと全部ケアマネのせいになります。下手をすると、家族からのクレームのみに耳を傾け、ケアマネは一切事情を聞かれず、一方的に処分されることすらあります。
そりゃ、こんな理不尽な扱いされていたら、誰もケアマネをやりたくなくなりますし、新たにケアマネになろうという人も減っていきます。実施に地方によってはケアマネが足りず、ケアマネが選べない、下手したらサービスが受けられないといったところもあります。

ですので、皆さんにお願いしたいのは、自分の意見は自分の口からはっきりと伝えてください。それができなければ、誰もあなたの気持ちは分かりません。
もし言葉にするのが難しい時は言葉にできるようお手伝いしますので、その気持ちを伝えてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?