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服に、帽子に、カバン

とうとう、こんな日が来てしまったな…というのが正直なところ

「使えなさそうなものは順番に捨てていってね!」

と母に念押ししていたけれど、何ひとつ捨てた形跡なく、実家の2階は、母を強制入院させたあの夜から1年半以上も時計の針が止まったままだ


しかし母が使っていた仏壇がある床の間を中心に2階の生活空間をこの数日で片付けなければならない事態が起きた!数年に1度の棚経のお知らせがお寺さんから来たからだ

アチラコチラに放置されたものをまとめているうちに、服に…帽子に…カバンに…と、出てくる出てくる…マスクとメガネで防御はしているが、ダニとハウスダストアレルギーがある私にとっては、正直キツイ

今日は、1時間程作業しただけなのに、今もまだ鼻がむず痒く、目も痒く、あと数日、ホコリと格闘しなければならないと思うと気持ちが滅入る

正直、母と趣味が異なる私にとっては、魅力的に映るものは皆無に等しく、使い古された物たちは、ネットで売れるような代物でもない

この際、思い切って断捨離を敢行すれば良いのかもしれないが、心の病である母は、今も健在ではあるし、私が切り盛りしている実家の家業は、暦や季節の行事に左右される仕事なので、お盆が終わるまでは、気持ちに余裕がない

『実家の片付けに苦労する娘』

あるある話ではある

親も子も元気なうちに実家の片付けを双方で話し合いながら勧めるのがベストと、いろんな媒体から情報を得てはいたけれど、私が子育てに奮闘しているときには、すでに心の病を発症していた母とは、結局、そんな話し合いもできなかった

個々によって置かれている状況が違うので、今の私世代が抱える難しい問題の1つではあるでしょうね

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