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建築のこと

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建築についてふれた日記のまとめです。身の回りのたてものや、建築をつくる行為について考えたことなど。
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#デザイン

180706 目の前の世界と未来のつなぎ方

久しぶりに、晴れ。 本屋さんと図書館で1日の大半を過ごした。 いろいろ本を読んでいて、未来を予測/予想してなにかをつくるよりも、すでに目の前にあるものから未来を想像するようにつくる、というやり方が好きだなと思った。 そう思うのには、たぶん、建築の持つ長い時間スケール(すなわち、予測/予想できうる未来のはるか先まで、建築そのものが残る可能性があるということ)が影響している。 #日記 #エッセイ #未来 #デザイン #建築

180705 部分が全体に奉仕しないデザイン

午前中からお昼過ぎまでプロジェクトの打ち合わせ(チームで、大学で使うあるプロダクトを作っています)。 かなりスピードが求められている局面ということもあり、その場の議論・判断でポンポンと決まっていく。心地よくもあり、怖さもあり。状況が変わると判断も変わることもあるので。 制作を担当してくださっている方が打ち合わせの中盤あたりで試作品を持ってきてくれて、盛り上がる。 試作品を眺めていると、先に決断したことの中でひっくり返したほうがよいかなと思うことがいくつかあり、恐る恐るアイデ

180531 普通、デザイン、質感

9時に目が覚める。眠っているあいだにiPhoneの電源が切れてしまったよう。おかげでぐっすり眠れた。 お昼ごはんのあと、学部生の講義にもぐって構造設計者の方のお話を聞く。 紹介された建築は、ねじれていたりゆがんでいたり、構造的なチャレンジから不思議なかたちをうまく引き出しているものが多く面白かった。 ただ彼が何度も口にした「これだと普通すぎてつまらないので」という言葉が少し引っかかった。 「つまらない」という理屈は、デザインする側のエゴではないか。本当は無理にチャレンジをし