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協働には受け手の感情に配慮した言葉と表現を選ぶことが大切なんだよって話

先日、前職の先輩とご飯にいきました。

一緒に仕事をしたことはなかったんだけど、気にかけてくれてて今もたまーに会ってはお互いの近況報告をしています。
そして、ある先輩の話をしました。

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ネットワークエンジニア時代、わたしは数歳年上の先輩と一緒にお客様先にアサインされました。

先輩はネットワークの知識や数々のプロジェクトに従事した実績があるだけではなく、地頭がいいのか要領が良い人でした。
どこから情報をキャッチアップすればいいのか、どうすれば効率良くかつミスを防いで仕事を進められるのかを「わかっている」。

先輩は仕事のスピードと品質には厳しい人でした。
ネットワークというITインフラの一部を構築する役割だから、クライアントから高品質を求められるのは当たり前だし、もちろん期限も決まっています。
だからこそ、先輩にとってはわたしの仕事の進め方は見ていてイライラしたことが何度もあったんだろうなと思います。

一方でわたしは先輩からの度重なる厳しい指摘に心が参っていました。

「物理構成図のこの箇所の修正したなら、他にも修正が必要なところないか考えるよね?」
「根拠は何?」
「普通この情報も確認しておくよね?」

人によっては「すみません、気をつけます。」とミスをした事実だけ受け止めて反省できる人もいると思います。
だけど、わたしにとっては「なんてダメな人間なんだ」と毎日否定されている気持ちになりました。
そんな感じだからついに病むわたし。

慢性蕁麻疹が発症して上半身が痒くて痒くて仕方ないし、潰瘍性大腸炎は入院が必要かもと先生から言われるくらい悪化。
もともと患っていた強迫性障害により、何度も繰り返される確認行為がさらに自分を追い込む状況。

ピーク時は毎日帰宅後は泣いて、同棲していた彼(今の旦那)に心配をかけていました。

これ以上先輩と仕事を続けることは困難だなと判断し、わたしのみ撤退を選びました。
次に決まった現場では一緒に仕事するメンバーの性格が穏やかだったので、病み期の峠は越えたと思います。

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ちなみにその先輩はPMとして働いているらしいですが、メンバーに対して言葉がキツい傾向はあいかわらずあるそうです。

その話を聞いて「マネジメントする立場になっても、多様なメンバーに対するコミュニケーションは学ばなかったのかなぁ」と思いました。

たしかに先輩の仕事は高品質のうえに早いです。
何度も何度も「わたしもこういう人間になれたら」と願いました。

でもやっぱり人間だから得意不得意あるし、性格もさまざま。
だからこそ、それぞれのメンバーの特性を見極めて、目標達成のために後方から支援するというリーダーシップが注目されているのだと思います。
なにより「どうしても伝えたいことがあるとき、わたしが強い表現や言い方を選んだら受け手の感情はどうなるのか?」は忘れてはならないと考えるようになりました。

個人の成果ではなくチームで目標達成を求められる環境で働いてるからこそ、わたしは自分の考えや価値観、経験シェアの伝え方を日々見つめ直していきたいです。

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