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我が模範トレーナー・タカオさん:スプラッシュマウンテン014

今回は、僕が歴代最も素晴らしいと評価していた、理想のトレーナーについてお話しよう。

スプラッシュマウンテンには、ステーションポンドと呼ばれる場所がある。
(今のキャストはそう呼ばないかもしれないが)
残念ながら、ゲストが自由に行ったり見たりできる場所ではない。乗り場と降り場の中間に位置する、岩に囲まれた場所がそれだ。通過する際に、覗き見る分には問題ない。

スプラッシュマウンテンに入場し、乗り場に到達したら、向かって左側を眺めてみよう。
水が池のように溜まっているのが見える。天井から岩石が垂れ下がっていて視界を狭めているが、よく見ると池の向こう側に降り場が見える。
乗り場と降り場は広い吹き抜けの空間としてつながっているのだ。その間に挟まれた空間に、水がちょろちょろと流れ、池を作っている。
元々乗り場は薄暗い空間だが、池の水面に間接照明が当たっているせいで、水が溜まっているのがはっきり分かる。

そもそもスプラッシュマウンテンとは、設定上は天才建築家・ビーバーブラザーズの作った遊戯施設である。
慌てん坊のアライグマ・ラケッティがヘマをやらかし、密造酒の蒸留所が爆発して激しい水流が山の中にできた。
ちょうどその頃、クリッターカントリーにやって来るようになった人間達のために、ビーバーブラザーズが遊び場として作った、というもの。
乗り場は当然水びたしになっていて、だから池が地下空間にできている、というわけ。
スプラッシュの世界観を演出する、素晴らしい一場面と言える。

たまに賽銭が投げ入れられたりする。30センチくらいの浅い水底を覗くと、小銭がちらほら沈んでいる。残念ながら、その類の効能は一切ない。

厳しくて面白い、みんなの模範だったタカオさん

トレーナーの役割は第一に新人のOJT(トレーニング)である。現場に配属された人へ、基本的作業(オペレーション)を教えることだ。マンツーマンで3ないし4日間かけて教える。
新人が入るのは一気にメンバーが入れ替わる時期、春や夏、秋だ。
そしてトレーナーもまたこの季節に合わせて、不足すれば補充する。

オープニングからトレーナーだった人達が順次リードに昇格するのに合わせて、僕らキャストからトレーナーに上がる人達がいた。
その中の一人がタカオさんである。

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