マガジンのカバー画像

舞浜戦記・第1章【スプラッシュマウンテン:オープニング編】

19
僕が舞浜のテーマパークにて勤務していた時の記憶と記録を再編集しました。 本編は僕のキャスト歴の初期に相当し、一人のキャストとして修行中だった期間を中心に語ります。
運営しているクリエイター

記事一覧

小動物の郷(くに)の片隅から眺める日々:スプラッシュ・マウンテン000

1 闘いの幕開けと、マイ・フェイバリットシーンスプラッシュマウンテン。 この言葉を、僕は…

100
14

身長制限の違いが生む喜劇と悲劇・幼児もまた、闘っているのだ:スプラッシュ・マウン…

僕はランドにある代表的な、いわゆる三大マウンテンのキャストを経験している。スペースマウン…

100
12

パレードに行った僕がやらかした最初の大失敗〜エレクトリカルパレード〜

この舞浜戦記は、僕の舞浜テーマパークでのキャスト経験を書き連ねた回想録だが、今まで僕自身…

100
10

工事中のクリッターカントリーはまだまだ未完成、そしてトレーニングは始まった:スプ…

新しいものが好きだ。 家電製品はピカピカだし、服はシワもなければシミひとつないし、本はイ…

100
11

水路内を歩き、初めて乗ったボートは無音だった:スプラッシュ・マウンテン003

水路内のウォークスルー僕らはトレーニング中に、日を追うごとに内部へ入る機会が増えて、あち…

100
10

初登場のコスチュームは必ず笑いものになる運命にある:スプラッシュ・マウンテン004

もしあなたがディズニーキャストに憧れていて、念願の仕事につけたとする。希望していた職種に…

100
11

初めての運営はキャストプレビューだった:スプラッシュ・マウンテン005

1992年8月〜9月。 僕が当時のできごとをこまめにメモに書き残していたのは以前にも書いたが、今はすっかり忘れてしまった期間のメモを読み直してみると、記憶がすっぽり抜け落ちていたことが書かれていて、けっこう面白い。 トレーニング期間が過ぎた後は、ゲスト役とキャスト役に分かれて交替しながらポジションの練習を行ったとか。 ゲスト役になると実際にボートに乗り込んで出発する。一周乗って降りるとすぐに乗り場へ戻り、再び乗船。この頃になると内部はほぼ完成していて、ゲストが楽しむ時とほぼ

有料
100

最初の僕らのスキルは、まるでシステムに追いつけていなかった:スプラッシュ・マウン…

どこにもない職業をやりたいと思った僕がキャストをやろうと思った理由の一つに、他のどこにも…

100
18

『南部の唄』試写会とサプライズゲスト:スプラッシュ・マウンテン007

突然だが、ごく普通のキャストがディズニーのキャラクターと一緒に写真に写ることが、ありえる…

100
11

スニークオープンはドキドキの終焉であり本番へのステップだ:スプラッシュ・マウンテ…

ぎこちない僕らのアトラクション運営も、その後のキャスト・プレビューとスニークオープンを経…

100
12

さあ、お祭り騒ぎだ!オープン初日がやってきた:スプラッシュ・マウンテン009

スプラッシュ・マウンテン最大のイベントと言えば、やはりこの日をおいて他にない。1992年10月…

100
16

システム調整は波乱の幕開け:スプラッシュ・マウンテン010

正直、この一連の回想録は、非常に地味で面白味が少なく、派手さに欠けると思っている。しかも…

100
11

10月9日はオープニングキャストにとって史上最悪の日:スプラッシュ・マウンテン011

本編を理解しやすくなりますので、先にこちらをお読み下さい。 「あの日」とは、オープニング…

100
12

マニュアルと、僕がオープニングリードを尊敬する理由:スプラッシュ・マウンテン012

前回、非常に重い話を書いたので、今回はちょっとライトな話をします。 SOP(Standard Operating Procedures)と呼ばれたマニュアルいわゆるSOPと呼ばれる「マニュアル」が、ディズニーの各部署には必ず存在していた。 僕が辞める少し前に名称も変更されてしまったが、当時はSOP(標準作業手順)と呼ばれるもので、A4サイズの用紙が二穴で留められ、表裏の表紙に挟まったものだ。中身は項目別に1-1-1、1-1-2と章立てられて綴じてある。 途中で内容が追加で

有料
100