サヨナラと声を掛けるには勇気がいる。その7。

夢で見た景色は、なんでいつも、いつかの懐かしいような、ふわふわとした、何処か旅をしているようなそんな感覚なのだろう。

アラームが鳴る。

夢の中でも、自己主張はせずに、誰かに席を譲ってら。

休憩室。

缶コーヒーの安っぽい甘さ。

新しい手帳が欲しくて、雑貨屋に寄ったんだが、これだって、しっくりくるものがなくてな。
なんだっていいんだけどな。どうせ、仕事の予定しか書き込まない。

煮詰まるなぁ。

歳ってやつか。今年で35歳。独身だ。

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