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ほんとのところ

  考えていることが、状況にぴたりと当てはまったとき。それまで思い悩んでいたことが嘘みたいに晴れて、まるで天啓を受けたかのような気持ちになる。
 
 降りてくる。え、何が?

 と昔は思っていた。映画のワンシーンのように映像が浮かんで、それを元に書いていく。
 とりとめがなく、霧散してしまうものも多いが、出来上がったときは非常に気持ちがいい。映像と一緒に核となる台詞やテーマが浮かんでくると、もっといい。驚くくらいさくさく書ける。まさに、『筆が止まらない』状態になる。風呂、トイレ、夜歯を磨いているときに浮かんで眠れなくなることもあった。
 自分の頭の中にあるものをさらけだすのは、恥ずかしい。こうやっている今も、これほんとに公開すんの?と思いながら書いている。
 嫌なこと、悲しいことを綺麗に修飾して文章にすると、その感情は昇華される。
 書き終わったあと、私の中にはなにもなくなる。一文字もなくなる。そのまっさらさが、私が感じる気持ちいいの根元。
 

 

 なんて。エッセイって、頭の中身感が増すんだなと思って、面白くなって途中でちょっとテーマを忘れかけました。
 エッセイを書くにあたって、調べてみたけど自由でいいとのことだったので、いつもの小説とは違ってなにも考えずに思ったことを書き綴ってみたのですが、これでよかったのかどうか。
 あ、最近新しい気持ちいいを覚えたので、最後にそれを…noteで記事を公開したあと、なんとも言えない達成感で一人で気持ちよくなってます。

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