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ミニマリストへの道:片付けまくった2023年振り返り

ミニマリストへの誤解

ミニマリストは、何もない寂しげな部屋でスーツケース1個分の家財道具だけで生きている人だと思っていたし、節約志向が強く、何ならちょっと貧乏くさいような気もしていました。

しかし、そのイメージは日本のメディアやSNSが作り出したモノで、本来のミニマリストは、本当に大切なモノに囲まれて暮らすことだと学びました。

普段の私たちの生活はノイズに囲まれているため、自分が本当に大切なものだったり、好きなものだったりが見えにくい状態なのだそうです。そのノイズを削ぎ落とすことで、自分が大切なものを可視化できるのだとか。

ということは、まず私がすべきことは、不要なものを捨てることでしょう。

片付けのきっかけ

そもそもなぜ私がミニマリストに向かうことになったか、その背景を振り返ります。

冒頭のように、ミニマリストに対しては特に憧れを持ってはいませんでした。しかし、その本当の意味を理解することで、そういう生き方なら私も手に入れたいと感じたのです。

きっかけは冷蔵庫の買い替えでした。さらに、冷蔵庫の買い替えのきっかけは2023年の年初に立てた1年の目標です。

目標は3つあり、そのうちの一つが「ワインペアリングを学ぶ」というものでした。もっと本格的にお料理したいなと思い、古くなった冷蔵庫を買い替えたのです。もう10年以上も使っている代物。メーカーはSANYOです。もうないし…。

古臭いフォルムや、経年劣化で黄ばんできた白色、2020年以降の自炊主流の時代に合わない小さなサイズ…。さらに追い打ちをかけたのが「昔の家電は電力消費が激しい」という言葉です。

そういうわけで、冷蔵庫を買い替えたところ、心境に大きな変化が表れました。いまいち愛着が湧かなかったキッチンが、居心地の良い空間になったのです。

上手く言い表せないけど、こんな風に感じたんです。私は「今」の「自分」のために生きているのであって、「過去に」関わったことのある「他人」のために生きているわけではないのだ、と。

ゴミ捨ての記録

これを機に、今の自分の価値観に合わないものは、どんどん捨てていくことにしました。

一昔前に流行った「こんまり」さん流に表現してするなら、ときめくものだけを残すようにしたわけです。

食器類からスタート

まず手をつけたのは大量の食器類。

引出物のファンシーなコーヒーカップ、引出物の江戸切子のグラス、実家から持ってきた派手なイタリア柄のサラダボウル、実家から持ってきた派手な青い色の皿、実家から持ってきた湯呑みセット、電子レンジで使えない食器などなど。

好きな食器だと、数点揃えて買ってしまい、結果的に一人暮らしには多すぎる点数を所持していることもありました。そういったものも、1点か2点など数を絞って残して、多い分は捨てました。

不用品を捨てる一方で、自分が気に入った食器は、点数は少ないですが、買ったものもあります。

この頃、オーブントースターも処分しました。一番大きな理由は、朝食にパンを食べなくなったから。あると便利だったのは間違いないのですが、汚れも目立ってきたこともあり思い切って処分してしました。

妹との旅行

2月に、年の離れた妹と1泊2日の旅行に行きました。妹は元々、シンプルな生活を実践してするタイプで、私の部屋はモノが多いと思っている様子でした。

そんな妹と一緒に過ごすことで、その価値観を少しだけ学びましたし、私に何かあった時に、妹に私の部屋の片付けをさせるのは忍びないと感じました。

春の大処分祭り

3月は炊飯器を買い替えました。以前に持っていたものは、私が大学入学した時に購入したものです(!)某家電メーカーS社の知り合いからは「そんな古い炊飯器だと、ご飯が美味しく炊けない」と言われたこともあります。古い炊飯器を使っている時は気づかなかったのですが、新調してはっきり分かりました。「古い炊飯器では、ご飯は美味しく炊けません!」

ゴールデンウィークは粗大ゴミを複数点、処分します。ドレッサースペースに憧れて買ったデスクやベランダチェア、テレビなどなど。

デスクが消えて、リビングがすごく広くなったことに感動しました。テレビは捨てましたが、ブルーレイレコーダーは捨てていないので、テレビ番組を見ることはできています。

さらに、今の生活では着ることが無くなった洋服も処分です。今はシリコンバレー発スタートアップIT企業に勤務しているので、仕事でスーツを着ることもないですし、ハイヒールを履くこともありません。いずれも「着るな」と言われているわけではなく、あくまでも私個人の選択によるものですが…。

5年以上前に購入したスーツやシャネル風ツイードジャケット、コールハートのハイヒールなど、もう着れないし、着ないんですよね。「高かった」というだけで所有し続けている。そういう服を捨てるのは、本当に勇気が入りました。でも、痩せたところで古い時代の服は、古い雰囲気を醸し出すだけなので、やっぱり着ないはず。そう思って処分してしました。もう高い服なんて買うまい。

洋服は太って着れなくなるという衝撃的な結末になるので、ちょっとしたお出かけには着物を着ると決意しました。母から譲られた着物を大切にしたら良いではないか、と。

秋の大処分祭り

秋になり、ワインセラーを捨てました。「ワインオタクのくせにセラー捨てるの?」と感じたかたもいらっしゃるかもしれません。このセラー、ちょうど1年ほど前に、突然電源が入らなくなり、ずっと放置されていたものです。その間は「ワインセラー型の棚」として使っていました。

18本入りで、そんなに大きいわけではないのですが、ワインセラーは冷蔵庫扱いのようで、家電リサイクル法の対象となります。要するに、処分するのにすっごくお金がかかります…。私の場合、1万円弱かかりました。

11月には、2020年以降の「あの病」の流行中に購入したオフィスチェアを処分しました。今の勤務先は、基本的にリモートワーク可なので、今後も在宅勤務は続きますが、そんなに気に入っていなかったので捨てました。

12月。ついに禁断の(?)クローゼットを掃除しました。よくInstagramで「片付けのために収納グッズは買ってはいけません。とりあえず不要なものを捨てましょう」という投稿を見ます。収納グッズを買っても、根本的な解決にはならないからですよね。

我が家のクローゼットからは、収納グッズがたくさん出てきました(苦笑)それらも大胆に捨てたところ、猫が隠れる場所がないほど、空間ができました!

そして何かを悟った私。


心境の変化

そういうわけで、今年は不要なものを判断し、捨てまくった1年になりました。決してそういう1年を目指したわけではないのですが、振り返るとそうなっていました。

処分が大変そうなものは買わない

日常のノイズから解き放たれてストレスフリーになったとか、そういった大きな心境の変化は今のところありません。

しかし、何かものを買う時に、処分に手間がかからないかとか、ズボラな私がちゃんとメンテナンスできるかとか、手持ちのもので代用できないかとかは、考えるようになりました。

人生の有限を感じる

今の家に暮らし始めて8年ほど経ちます。その時から今に至るまで、時間は移ろい、新しかったモノたちは経年劣化し、そして壊れるものも出てきました。

この家に引っ越して来たばかりの頃に迎え入れた2匹の猫も、今は1匹になってしまいました。

自分自身も年を重ねていくわけで、老後に今回のような大掛かりな片付けをする大変さを想像すると、モノを必要以上に増やすのはもう止めようと強く感じます。

また、限りある人生だからこそ後悔をしないよう、やりたいことはどんどんチャレンジしたいと、改めて思うのです。

大切なこととか自分の価値観とか夢とか

今の自分に不要なものを処分した結果、今の自分に必要なものが残ります。引出物の食器はあんなに大量に処分したのに、ワイングラスは一つも処分していません。むしろ増えてる(笑)

私にとってはそれで良くて、ワインも食べることも料理も旅行も洋裁も、好きなものは、必要な分だけしっかり残っています。

そうやって残ったものたちが、私が本当に好きなものとか、子供の頃の夢とかを連れ戻してくれているような気がしてします。

そんな振り返りをしつつ、2024年の目標を立てたいと思います!



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