見出し画像

ちょっとやそっとで凹むな!

年末年始の忙しさで、notoをすっかりサボっていましたが、やはり少しでも伝えなきゃと思い、また頑張ろうと思います。読んでくださっている方、本当にありがとうございます!

このところ、私達が運営していた福岡アナウンススクール(嬉しいことに、これを無くしてはいけないと卒業生が引き継いでくれて、再スタートしています!)で、受講生の方が徐々に増えて来ました。何とも嬉しいことです!
なんといってもこれ以上はないと自信を持って言えるくらいの、講師のレッスンの質の高さ!どの先生も全力で授業を展開してくれていますので、この授業をなくすのは、本当に勿体無いと常々思っていただけに、入校してくださる方が増える事は本当にありがたく嬉しい事です。

さて、その福岡アナウンススクールの講座の一つに、私が担当するES添削と面接対策の個人レッスンがあります。
というわけで、現在も授業を持たせていただいているわけです。
時期も時期なので、このところ連続でES添削とカウンセリングを行いました。

実際にアナウンサー受験に挑戦している学生さんと話していると、時代が変わっても何も変わっていないなぁと実感します。
今も昔も、就職試験に臨むという事は、その人にとって生まれて初めての体験だからですよね。

先日もこんなことがありました。
昨年末2度ほど授業を行った生徒さん。
目をキラキラさせながら一生懸命に、マンツーマンの授業を聴いてくれます。1時間半の授業も、とても短く感じました、とやる気満々の姿勢です。
態度も素直で、ルックスもとても良い彼女。
普通に考えると、このまま順調にアナウンサー目指して頑張ってくれるだろうと期待させる人です。
でも。私は何となく不安がよぎりました。近々、ポキっと折れてしまうのでは…と。

そして年が明け、地方局のエントリーも本格的になってくるこの時期に、その彼女がスクールをやめたいと申し出たとのこと。ESを数社に提出したけれど、全て通過できなかったから。それがスクールを辞める理由です。
やはり、と不安が的中した私は全く驚きませんでした。きっとそうなるだろうとわかっていたからです。

19年という長い時間、アナウンサー受験をはじめとする就職活動のお手伝いをして来た経験値でしかないのですが、「張り切りすぎる人ほど後がこわい」ものなんです。

これまでもどれだけの人が心折れていったことか。
こちらからみていると、早めに心が折れて、違う職種に挑戦する気持ちになってくれたほうがいい、と思う人ももちろんいます。(これは優劣ではなく、あくまでも向き不向きの問題です。)
でも、せっかくアナウンサーという、ちょっと特殊な仕事、たくさんの採用があるわけではないそんな仕事を目指したからには、そう易々と諦めて欲しくないのです!

もうスクールに通うことを続けないという彼女でしたが、私のマンツーマンレッスンのコマはまだ残っていましたので、とにかく年が改まってすぐに受講してもらいました。
スクールは辞めても、アナウンサー試験だけは受け続けるとのこと。
発声や原稿読み、フリートークと、鍛えねばならないことがまだまだたくさんあるのに、それはやらないでアナウンサー試験を受ける。私が思うに、はっきり言ってこれは単なる時間の無駄でしかありません。スッパリとやめたほうがいいのです。

生まれて初めて就活をする人は、よほど覚悟して準備している人以外は、なるべく早く内定が欲しいとしか思っていません。長い道のりであるという覚悟がないまま、就活を始めると、少し上手く行かないだけで、すぐに心が折れてしまいます。

その彼女も、たった3、4社ほどのESを落とされただけで、もう以前会った時のようなキラキラした目の光が失われていました。

しかし、90分の授業の中で、先輩達の苦労や乗り越え方を伝えることで、自分の心と頭で考えてくれた彼女は、やはりちゃんと訓練して改めてアナウンサーになりたい!と思い直してくれました。
このまま辞めてしまうのはもったいない人だったので、私まで嬉しくなりました。

この経験、心が折れたけれどまた気持ちを切り替えて挑戦することにしたという経験。これも後々彼女の強い武器になるはずです。
世の中そんなに甘いものではないし、これから先思い通りになることの方が多分少ないはずです。そんな時に、今の経験を思い出すと、頑張った自分と成長した自分がそこにあって、きっと力をくれるでしょう。

遠い昔の先輩達がそうであったように、立派な社会人になることを、心から祈らずにはいられません。

そして、最後に。
もし興味のある方がいらしたら、FAS
福岡アナウンススクールのサイトをのぞいてみてくださいね!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?