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ゲーム産業史~1983年までの米国アーケードゲーム期

ゲーム産業史の時代区分として、5つに分類される。
1972-1983年 アーケードゲーム期
1984-1994年 家庭用2D期
1995-2006年 家庭用3D期
2007-2012年 携帯型ゲーム期
2013年- スマホゲーム期

ゲーム産業史を俯瞰すると、
技術史、経営史、社会史のなかで、
複数の市場が相互に影響を与えつつ共進化してきた歴史である。

本日は、アーケードゲーム期について解説する。
1.米国コンピュータゲームの誕生

初めてコンピュータゲームが構想されたのは1947年。
米国のフェアチャイルド社のミサイル・シューティングゲームである。
実際のゲームは、
1952年3目並べ、
1958年Tennis for Two
1961年Spacewar!がある。

アーケードゲームの生みの親、
ブッシュネルは、

Spacewar!で遊ぶなかで遊園地に置いたら儲かるのでは?と考えたそうである。
TTLを用いたゲーム、1972年にアタリ社を設立した。
1972年にアーケードゲームのPONGを発売した。
1977年に家庭用ゲーム化したHOME-PONGを発売した。

カードリッジ型ゲーム機のアタリVCS(ビデオ・コンピュータ・システム)を開発する資金がなく、
1976年にワーナー・コミュニケーションズに会社を売却する。
1982年までアタリVCSは好業績であったが、
1983年、世代交代の失敗、低品質ゲームの増大により市場が崩壊した。
これを1983年の「アタリショック」と呼んでいる。
その後、
1984年に家庭用ゲーム・パソコン部門は、コモドール社へ売却した。
1985年にアーケードゲーム部門は、日本のナムコ傘下となった。

1977年に、パソコンゲーム市場が台頭してきた。
コモドールのPET2001、
アップルのAppleⅡ、
タンディのTRS-80の
3機種を「1977年御三家」と呼んでいる。
スティーブジョブスもアップル創業前にアタリ社でゲームエンジニアとして働いていた。