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人生戦略~孫氏の兵法⑦軍争篇

孫氏「孫氏の兵法」は、2500年前の中国春秋時代(紀元前500年ごろ)に、
思想家孫武によって書かれたとされる兵法書のことです。
「孫氏の兵法」は「論語」と同年代の書物です。
孫武は戦争の記録を分析・研究し、勝利を得るための指針を理論化しました。

孫氏の兵法は、共通性のある軍事法則を13編にまとめた書物です。
13編毎に解説をしていきます。
本日は、第7篇.軍争(ぐんそう)篇をまとめます。

第7篇.軍争篇 - 迂直の計により誰よりも早く成果を果たす
軍争篇のポイントは、
回り道をしながら敵を油断させておき、
風林火山の如く直進する、
陰と陽、静と動の戦い方です。
軍争の戦い方についてまとめます。

■軍争の要則
士気は長期化により惰性になり低下します。

■軍争の人事
地理的条件を熟知した者を雇います。

■戦闘のしべからず集
・高陵には向かうことなかれ
・丘を背にするは逆(むか)うことなかれ
・佯(いつわ)り北(に)ぐるには従うことなかれ
(逃げる敵を追わない)
・鋭卒には攻むることなかれ
(精鋭部隊には攻撃しない)
・餌兵には喰らうことなかれ
(餌に飛びつかない)
・帰師(きし)には遏(とど)むることなかれ
(帰る敵を止めない)
・囲師(いし)には必ず闕(か)き
(囲むときには逃げ道を準備しておく)
・窮寇(きゅうこう)には迫ることなかれ
(窮地に追い込んだ敵を攻めない)

第7篇.軍争篇のまとめ
軍争篇のポイントは、
絶体絶命に追い込まれると敵は強くなるため、
相手に退路を開けて深追いしないことです。

相手を追い込まず、
寛容な精神で相手を仲間にする努力をしていきます。