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ROICとは投下資本利益率のこと

ROICとはNOPAT(税引後営業利益)を株主資本と有利子負債を足し算した投下資本で割ったもの。
会社の目標数値としてROIC何%と掲げる企業も増えてきた。
令和はROICの時代です。
ROICは運転資本と設備資本の投下資本に対するNOPAT(税引後営業利益)であるのに対して、
ROCEは他人資本と自己資本の使用資本に対するNOPATである。
ROAは経営者の指標、ROEは株主の指標、ROICは投下資本に対する数値であることから株主・債権者の指標である。
ROICの長所は、資本効率とステークホルダーへの価値を包含していること。
ROICの短所は、設備投資、開発投資、人材投資の抑制を図るバイアスが働く。
もう一点、事業部毎のリスクの相違が織り込まれない。

企業の財務指標分析は、総合力、収益性、効率性、安全性の順に行う。
ROAとROEの低落傾向は、収益性と効率性に起因する。
収益性は販管費の増加、効率性は在庫の増加等が原因である。
財務レバレッジを効かせることができるかの指標は、
RODがROAよりも小さいのであれば借入可能である。
事業部別ROICを開示されている数値で推算する。
使用総資本を売上高と減価償却費で按分しても良い。