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スタートアップ企業の事業計画の作り方

財務モデルの作り方は、月次・年次計画を作る。
財務モデル作る目的は、
販売価格や販売数がどこまで減少ししても
本当に儲かるのか?を見積もるためです。
起業家の財務計画はバラ色、
さまざまなケースを想定した財務計画は投資家に評価される。
収益の堅朗性を投資家にしっかりアピールする。

1.収益計画、資金計画
売上=ユーザー数×ユーザー単価
費用=広告宣伝費+人件費+家賃+原価償却+その他費用
営業利益=売上-費用
バリュードライバーは、数値が決まると売上等が決まる数値。
計算ロジックにおいて大事なことは、
最初は構成を細かくしすぎない。
売上に連動する費用を確認する。

2.月次・年間計画を作る
月次計画を作成し、必要資金額を算出するため。
年次計画ではいつまでの資金を外部調達でまかなう必要があるか不明であるため。
月次は資金繰りのため。
年次計画は、バリュエーションも計算しやすいため。
必要資金額は、FCFの中で一番マイナスの累積FCFである。
当期純利益-設備投資+減価償却=FCF
年次はバリュエーションのため。

3.感応度分析
財務モデルは数字をブラすことが大切。
なぜなら、新規事業計画は不確実性が高い。
だからこそ、前提条件をブラすことで、利益・必要資金額のブレを理解する。
重要なバリュードライバー2つをブラし、
・どちらかが利益インパクトが大きいか
・必要資金額がどれだけブレるか
を可視化する。

4.ケースを作る
ケース分析とは、複数ケースを作成し、予測の幅を見る。
楽観ケース
基本ケース
悲観ケース
それぞれのケースに合わせて、ユーザー単価などの前提条件を変更する。
投資家の視点によりケース分けする。
ベンチャーキャピタリストはビジネスが大きくなるのか?を確認する。
銀行からお金を借りる、貸したお金が返ってくるのか?利益が手堅くでるのか?する。
売上、営業利益、必要資金、累積FCFを3パターン比較できるようにする。
経営していく中、時間が経過すると、景気の先行きによって、どのパターンに切り替えるのかも考えることができる。

5.財務予測の妥当性を検証する
妥当性はどうやって検証するか?類似比較をする。
・対象ユーザー数と市場規模の比較
市場規模より多くのユーザーを獲得していないか?
・類似企業との比較
類似企業と大きく乖離している場合、説明できるか?
オリジナリティある会社、スタートアップ企業は類似企業ないというが、
そんなことはない。スタートアップ同士で比較する。
例えば、競合Aの売上・営業利益・会員数実績から、妥当性を比較する。

6.まとめ
スタートアップの財務予測は難しい。
だからこそ財務モデルが必要。
利益インパクトの大きい指標を見極め、その成長に経営資源を集中する。
最善を目指しつつ、最悪に備えるリスク管理が重要。
投資家からの質問はとても厳しい。
財務モデルを使ってしっかり答えよう。