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代表的日本人~中江藤樹

1908年4月に出版された内村鑑三(1861年-1930年)著
代表的日本人を紹介します。

代表的日本人の原型Japan and The Japaneseは、
明治時代の日清戦争開戦時1894年に初版が出版された、
西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳、中江藤樹、日蓮の5人を紹介している本です。
本日は、中江藤樹を紹介します。

中江藤樹の出生は、江戸時代初期
1608年4月21日 - 1648年10月11日です。
近江国(滋賀県高島市)出身の陽明学者近江聖人と称えられた人です。
藤樹は11歳の時、
「天子から庶民にいたるまで、人の第一目的とすべきは生活を正すことにある」を知って、それから聖人を目指しました。

中江藤樹の有名な言葉は、
『人生の目的は利得ではない。正直である、正義である。』
自分の心に正直に生きる、陽明学の道徳の教えからの言葉と推察します。

聖人としての要素として最も大切にしたのが「謙遜」です。
謙虚、母親崇拝、藤樹の全道徳体系の中心にはがありました。
藤樹は、私塾「藤樹書院」を開きましたす。
自ら医学を学び、村の学問の先生兼医者をしていました。
塾では儒学を教えましたが、人間に本来良知が具わると説く、陽明学を重んじていました。
弟子の育成に全力を尽くす人間性を含めて、「近江聖人」と呼ばれることになりました。