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文化的な動物ひとが人類を進化させた

ひととその他の動物の違いは、
文化的学習をする脳があるかないかである。
人は、
適応力の高い学習者であり、
共同体の他者から学ぶことができる。
その際、模倣すべきひとを選び、学ぶ。
しかし、人はなんでも無節操に模倣するわけではない。
信憑性から判断する一面もある。
人は高い社会的地位を求める。
社会的な生存競争の中、
信望や名声が共同体の長になるために必須となる。
社会規範を習得する中で、
動機が内的になっていく。
人の生得的心理にうまくはまると、
社会規範はとりわけ強い力を発揮する。
欲求が心理面には大きく作用するということ。
人は、集団脳を拡大できるかどうかによって、発展を左右される。
新たなアイデア、信念、洞察、習慣を生み出して、
互いに共有し、社会規範や制度を構築し、人々の心理を醸成する。
しかし、人の社会はコミュニティ毎に社会規範も制度も言語もテクノロジーも異なる。
押しつけの制度を導入しても効果は上がらない。
人は本性や文化進化についての理解が深まるにつれ、
コミュニティ形成の課題を克服していく。
それまでの間、
多様性と選択の手法により、
様々な制度や組織を互いに競わせる。
結果、優れたものだけが生き残って道を開くのである。