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Netflix『ラブ・イズ・ブラインド ~外見なんて関係ない?!』は最高の英語教材!?キーワード/表現10個をシェアします。

Netflixのリアリティー番組『ラブ・イズ・ブラインド ~外見なんて関係ない?!』をご存じですか?現在シーズン6まで公開されていて、日本編、ブラジル編などのスピンオフも出ている恋愛リアリティー番組です。

独身男女が「ポッド」と呼ばれる小部屋で壁越しに話しながらデートを重ね、相手の外見を見ることのないまま相手にプロポーズ。その後、顔合わせをしてリゾート地でバカンスを楽しみ、地元に戻って一緒に生活しながら、お互いの両親に会ったり、結婚式の準備をしたりと忙しい日々を過ごします。そして最後の結婚式で永遠の愛を誓う…?!番組は毎回こんな流れで進みます。

バカンスも同棲生活も毎回波乱続きですし、結婚式の前に別れるカップルや、結婚式で誓わないパターンもありで、先の展開が気になってついついBinge-watching(一気見)してしまうのです。最近の20~30代のリアルな英語表現をシャワーを浴びるように大量に聞くことができるので、ボキャブラリー増強、リスニング力アップに一役買ってくれる、お勧めの番組です。こちらの記事では、番組でよく出てくる頻出単語やキーワードを紹介します。

エンターテインメントだと割り切って見ること

英語の話をする前に、番組を見るに当たって触れておきたいことがあります。他の番組についても言えることですが、各カップルの展開は制作側が巧妙に編集しています。そのため視聴者が知ることがない出来事や会話のやりとりが実際にはたくさんあり、番組を見ただけで各カップルの関係性や、出演者の性格がすべて分かる訳ではないということをまず理解して見てほしいと思います。番組でVillain(悪役)として編集された結果、インスタが批判コメントで炎上したりといった例が多々あり、見ていて心が痛むのです。また、人間関係のドロドロや、汚い言葉を使ったやりとりも見ることになりますので、心配な方はそういった展開をスキップするなど、工夫しながら見ることをお勧めします。

また、この番組に限ったことではありませんが、先が気になって一気に見てしまい睡眠不足になることもありますので、次エピソードの自動再生機能をオフにするなど、適切に距離を取りながら楽しんで観てください。

Find someone organically

日本語でいう、いわゆる「自然な出会い」を意味します。学校や職場、趣味の場や日常の「自然の」出来事を通して誰かに出会うことです。『ラブ・イズ・ブラインド』は究極的に作り上げられた、かなり特殊な出会いの場なので、自然の出会いとは真逆の性質ですね!出演者の中には「そのうち誰かと自然に出会って結婚すると思ってたけど、全然出会いがないから参加してみることにした」と話す人もいました。

Superficial

「表面的な、浅はかな」という意味です。デートアプリであれば写真を見て、自分好みのルックスかどうかが最初の決め手となることが多いはず。ところが、ポッドでは顔や姿を見ずに、まず精神面での相性を見定めていきます。この実験の趣旨に反して、相手の顔や体型に関する質問をしたり、逆に聞かれてもいないのに美人であることをほのめかしたりするパターンもあります。シーズン2では「フェスに行ったら君を肩車できるかな?」というシェイクの質問に対し、ディープティは「That comes across as very superficial to me(それってすごく表面的な質問よ)」と 率直にコメント。めちゃくちゃ潔いし、かっこいい子だなと好感を持ちました。

Emotional connection / Physical connection

Connectionは誰かとの「つながり」を意味します。ポッドでの会話で精神的につながったら、次に対面して現実世界で相性を確認するのですが、なかなかこれがうまく行かないものです。Emotional Connection (精神的なつながり) があっても、自分の中に持っていたイメージと見た目が合わず、Physical Connectionを感じられずに苦労するカップルも多くいます。Physical Connectionは性的な意味での体の相性もありますが、外見に惹きつけられるか、という広い意味で使われているようです。

Click

マウスをクリックするという意味の「Click」には「意気投合する、しっくりくる、ぴったり合う」といった意味もあります。ポッドの会話で、好きな食べ物や週末の過ごし方、理想の家族像なんかを話して意気投合して「We just clicked. / なんか気が合ったの。」と婚約した後、ポッドの外で金銭感覚や生活習慣などの現実的な問題に直面して興ざめ、というのはよくある展開です。

Vulnerable / Vulnerability

これも頻出語です。Vulnerableは辞書を引くと「傷つきやすい、脆弱である」と、どちらかというとネガティブな意味であるように見受けられますが、恋愛や人間関係のコンテキストにおいては「自分をさらけだす勇気」といった意味合いで使われることが多いです。例えば誰かが過去に傷ついた経験や失敗談などを、拒絶されるかもしれないと思いながらも勇気を出して打ち明けてくれたとき、「He was so vulnerable. / 心をさらけ出していた」と前向きに受け止めると思います。

ちなみにVulnerabilityについては、昨今職場でも重要視されるようになっています。弱さをさらけ出して率直に話し合い、信頼関係ができることでチームワークが高まると考えられています。Vulnerabilityについてはブレネー・ブラウンさんのこちらのTEDトークをご覧になることをお勧めします。

Reservation

Reservationにはホテルやレストランでの予約という意味の他に、「ためらい、不安」と言った意味もあります。すごく気が合うけれど年齢差がありすぎるとか、宗教に対する考え方が違うとか、何か気になることがあって関係を前に進められない状況などで、「I have some reservation about our compatibility. / 相性について不安があるの」などと言うことができます。

Deal breaker

「交渉を決裂させる要因」「譲れない条件」という意味です。出会ってお互いを知る中で、相手と自分の重要な価値観や希望にずれがある場合に使われる表現です。ポッドでの会話では「What is your deal breaker? / 絶対譲れない条件はなに?」という質問がよく聞かれます。

Insecurity

自分に自信が持てず、不安を感じている状態を言います。過去の傷ついた経験や育った環境から、自分が相手にとって十分かどうか、相手が本当に自分を愛しているのか、今後うまくいくかなど不安になるあまり、相手を振り回す言動をしたり、相手を責めたりといった展開でよく出る表現です。「あなたは全然〇〇してくれない!もっと私を安心させて!」といった発言は、自分に対する自信のなさから生まれると考えられます。このような場合には、相手側から「I could not deal with her insecurity. / 彼女の不安さに対処できなかった。」といったコメントが出ることも。

Gaslight

SNSなどでの陰謀論やフェイクニュースなどが問題になるケースがあった世相を反映して、2022年に辞書Merriam WebsterのWord of the Yearに選ばれた単語です。人間関係などで「人を心理的に操作して、相手が自身の記憶や知覚、正気を疑うよう仕向ける行為」を言います。恋愛でも、言葉巧みに相手に間違った事実を思い込ませ、自分の利益となるよう身勝手にふるまう人がいますね。『ラブ・イズ・ブラインド』ではシーズン3で「You gaslighted me. / あなたは私を惑わせた」と相手を問い詰める展開があります。

Blindsided

突然の出来事に不意打ちを食らうという意味です。リアリティーショーでは常にカメラが回るなかで、なかなか本音が言えなかったり、ありのままの自分を出すことが難しいのも当然なのですが、テレビ的にかっこよく聞こえる、うわべだけの言葉を放つ出演者もいます。その言葉をすべて信じてしまい、何の問題もなく進んでいると思っていた相手から、最終的に「I do not. / 誓いません」という言葉が出たとき、大きな衝撃を受けるという例もありました。

旬な表現を学べるリアリティーショーは最高の英語教材

今日は『ラブ・イズ・ブラインド』を見るにあたって知っておくと便利な英語表現10個を紹介しました。ぜひどのような場面で使われるのか、英語表現を探しながら番組を見てみてくださいね!

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