見出し画像

ラストナンバー

どうして手を繋いだか思い出せないくらい、引き寄せられるように、あまりにも当たり前のようにそうしたならば、きっと手を離す瞬間も当たり前のようにふと訪れる。

その覚悟を持って生きられないから、私たちは見事に傷ついてきたし、これからもきっとそうだ。
ラストナンバーはきっと予期せぬ曲だよ。私もあなたも。


目が疲れたならば目を閉じる。
耳が疲れたならば耳を休める。
心が疲れたならばきっと逃げるべきなんだ、
気持ちのいいところへ。
それが恋人だろうが仲間だろうが家族だろうが宗教だろうが薬だろうがなんだっていい。
生きてりゃどうにかなるわけだから。
きっとまた会えるよ。


「どんな最期ならば この日々に相応しいと思えるのだろう」


そう歌う私には、
その答えがわからない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?