「よびごえ」【詩】
あっきー、と
よばれたから ふりかえる
あっきー、と
よばれなくても ふりかえる
この道は
こんなところまで つづいていたのか
ああ、お星さま
あなただったのですか
たったひとりで歩いてきたとおもっていた
ついてきてよ、と
よびかけてみる
それは 一瞬、きらめいて
またまっくらな空にもどる
道は雲をつきぬけ
海へとつづく
なんにも怖くないぼくに
怖いものがあるとして
それは じぶんを
忘れてしまうこと
この道の途中で
じぶんを忘れてしまうこと
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?