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詩です。

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自作の詩、または「詩のようなもの」をあつめました。
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#芸術の秋

「離陸(lyric)〜即興詩」

瀬戸内の 海に浮かぶ雲の一片と ひとつの詩を 牛乳瓶に詰め込んで 海にかえしてやろう 雲をつ…

桑島明大
2年前
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「田酔」【詩】

田の水で 洗えよ おまえの脚の指 せわしい暮らしの泥土(どろつち)の 爪の先までこびりつく 田…

桑島明大
2年前
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「辞書」【詩】

きみの名前が 載っていない辞書なんて ただの大きな紙の束にすぎない きみの秘密が書いていな…

桑島明大
2年前
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「凍て星、燃ゆ」【詩】

凍りついた星空をさまよう 人工衛星のスピードは 六千年分のかがくと ひとのゆめの重さに耐え…

桑島明大
2年前
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「政治家と詩人」【詩】

国や社会をよりよくしたいと 一生懸命に働くよりも 毎日好きな歌を歌って暮らしてゆくほうが …

桑島明大
2年前
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「見えないもの」【詩】

透明な指と 指のあいだから 「見えないもの」がこぼれおちる 埃まみれの手のひらには 「見え…

桑島明大
2年前
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「のように」【詩】

優しさ のようにみえるもの それは弱さかもしれない 真心 のようにみえるもの それはプライドかもしれない 美しい とかんじる絵 それは残酷な絵かもしれない 人間 のように笑うきみ きみは宇宙人かもしれない 人間 のように生きるぼく ぼくとは ぼくとはいったい なんだろう

「悲しみがせわしない」【詩】

このごろ、 悲しみが せわしない わびしさが かまびすしい。 このごろ、 思いやりが すりへ…

桑島明大
2年前
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「旅 ;improvisation」【詩】

異郷の道で すれ違う人との即興詩 だれかがそれを 旅と名づけた 見知らぬ土地の 小さな詩の一…

桑島明大
2年前
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「澗冬〜信州旅の即興詩」【詩】

とぎれとぎれになる夢を いくつかみたのさ列車に揺られ 遠くには凍りついた銀河と まぼろしの…

桑島明大
2年前
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「空隙」【詩】

世界の入口は たとえば握りしめた拳のなかに 子指と手のひらとのわずかな空隙 そのささやかな…

桑島明大
2年前
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「からっぽ」【詩】

あれもこれも ほしいのは 自分自身がからっぽだから 人が空に はばたく翼の夢をみるとき 朝鳴…

桑島明大
3年前
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「柔らかな歌」【詩】

勝利の歌より やわらかな歌がいい つきさすような深夜の 自販機のあかりより 月あかりがいい …

桑島明大
3年前
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「ほんとうの詩」【詩】

「サヨナラだけが人生だ」 と、ある詩人が云った。 若いぼくは 詩人のキザに いやけがさした そのころぼくは まだなにも 失つてはいなかった。 ありきたりな詩が あふれかえる世の中で 「サヨナラだけが人生だ」。 いま、ぼくは その言葉だけが この世でたつたひとつの ほんとうの詩なのではないかと おもつている。