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夏の終わりに 生まれてくるという 友だちの息子よ きみのやってきた宇宙には いくつの詩集があ…
まっくらはきらい だけれど まっくらのなか 言葉をかわしあうのは いい しんとしているのはき…
堕ちる 堕ちる おれはどこまでも堕ちてゆく どこまでも堕ちて おちついたら 夏の窓辺の日だま…
孤独に歳をかなね 言葉の魔法が解けないようだ 古今東西の文学とよばれる わけのわからぬ書物…
ほんとうに良い本は みずから探しもとめよ あなたのところまで そうかんたんには流れてこない …
やけに体が 火照っている このぬくもりは どこからきたものか 思うに、それは 遠い 遠い 過去…
こんなにもうるさい街に うるさい樹木が植えられて うるさい虫が鳴いている うるさい人たちのまえを うるさい車がとおざかり うるさい音楽がそのあとに残る 耳を塞げばくらやみになる こんな街からは逃げだしたいのに 気づけばおれ自身も うるさい人になっていて 受け入れてくれる街はない 耳がおかしくなってしまった 今夜こそは うるさい地上を飛びだして 星のうるさい空へ還らん
あなたの手をひいて歩いた わたしの手は もしかすると あなたに みちびかれていたのかもしれな…
手へ手へ 手へ手へ バトンをつないで 手へ手へ 手へ手へ ことばをつないで 手へ手へ 手へ手…