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本屋大賞に思う。

先日、こわごわながら、こんなつぶやきをした。

いやね、今年ほど「わかりやすい」本屋大賞はなかった。
そりゃ、勢いあって、おもしろくて、本屋さんも推していたもの。
自分が見た、読書系のYoutubeでも、「大胆予測!」とか言う割には、ほとんどが「成瀬は天下を取りにいく」よ。

そもそも本屋大賞ってさ、

書店員の投票だけで選ばれる賞です。

「本屋大賞」は、新刊書の書店(オンライン書店も含みます)で働く書店員の投票で決定するものです。過去一年の間、書店員自身が自分で読んで「面白かった」、「お客様にも薦めたい」、「自分の店で売りたい」と思った本を選び投票します。 また「本屋大賞」は発掘部門も設けます。この「発掘部門」は既刊本市場の活性化を狙ったもので、過去に出版された本のなかで、時代を超えて残る本や、今読み返しても面白いと書店員が思った本を選びます。

https://www.hontai.or.jp/about/

という意義でしょ??
ところが、ここ数年「ことしのおもしろエンタメ小説No.1決定戦」に名前を変えたらいいんじゃね?と思うほど、「まー、そうだよね、それはそう。はい、おめでとう」としか感想がもてない感じになっていた。

念のため言っておくけど、作品は何一つ悪くないの。どれもおもしろいの。
ただ、選び方が「本屋じゃなくても選べる」作品になっていないか?とへそ曲がりは思うわけですよ。

賞の意義を問うているのです。

と、ここまで怒っていたのですが、今朝、ニュース記事を見て、はっと思ったのよ。

「あー、こうしないと、記事にならないのか…」
ってさ。

ざーっとGoogleで記事をたどっていくと、「成瀬は天下を取りにいく」の宮島さんの記事12月くらいにちらほら出ただけなんだよね。(きょねん9月〜12月を検索)

本当は、もっと文壇にスポットがあたってさ、それこそエンタメ小説はいろんなところで取り上げられ、文芸小説は文芸誌で取り上げられ、それが広がり…ってのが理想なんだけど、なかなかそうはいかないらしい。

折しも、出版不況と言われる昨今。文壇にスポットをあてるためには、本屋大賞みたいなのも必要なんだろうなと、今朝おもった。

もうちょっとさ、本読もう。おいらも最近小説読めていないや、正直。こないだのマハさんが久々に読み切った一冊よ。物語成分が人に及ぼす効果はたくさんある。中には不眠や次の日からそのほんの話しかしなくなる、その本に出てきた口癖がうつるなどの副症状もあるけれど、まめに小説読もう。そして、それがハチドリの一滴になるよう、広めていこう。

そんなことを思った石巻での朝でした(さっきついた。友だちと会って帰る。)

追伸。
この記事の下についた、これ!超おもしろかった!そうか、自分で賞をつくればいいんだなぁ。


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