失いかけた、「母」としての自信

娘が生まれて8日。早くも乳腺炎になりました。ようやく母乳育児が軌道に乗ってきたと思った矢先。退院からわずか2日後のことでした。


乳腺炎って?

乳腺炎とは、乳房組織が炎症を起こし、おっぱいの痛みや腫れ、体の悪寒や発熱などが生じる感染症のこと。母乳や乳管の詰まりによって起こるほか、細菌によって感染する場合もあります。

ふつうは、授乳を開始してから6〜12週間の間に起こりやすいそう。私も6年前、息子が生後3ヶ月の頃に2度なったことがありました。

もう左右どっちのおっぱいだったかも忘れてしまったけど、高熱と痛みでとてもつらかったという記憶だけはしっかり残っています…。


完全母乳は楽勝だと思ってたのに…

6年前の初めての育児では完全母乳でいけたし、乳腺炎の怖さも知っているし、2人目育児の今回は知識も経験もあるから大丈夫だ!…と思っていたのですが。

生後1週間を過ぎ、日付が変わったばかりの9/8(日)夜中。珍しく授乳間隔が3時間あいて、目が覚めたら、右のおっぱいがもう文字通りカッチカチ。腫れてて硬いんです…。

そして何より、猛烈に痛い!それはもう、起き上がるだけで「っっっ!」と声にならない声が出てしまうほど。さらにその後、急に寒気が…。

そこで乳腺炎の恐怖が頭をよぎり、(あ、コレやばいかも)と思って慌てて搾乳をしてみたものの、痛みと腫れは引かず、悪寒も取れず…。とりあえず右のおっぱいに保冷剤をあてて、掛け布団をしっかりかけて、「よく寝ればなんとかなる!」と言い聞かせてもう一眠りすることに。

でも、朝起きてみたら、痛みも悪寒もさらに悪化していただけでした。震える手でおそるおそる熱を測ったら、38.6度。どう考えても、完璧に乳腺炎です…。

経産婦で、かつ母乳の出具合には自信があったはずなのに、たった8日で乳腺炎になってしまうなんて。落ち込みまくるとともに、(母乳育児のこんな出だしでつまずくなんて、母としてダメダメやんか…)と、自分で自分を責めました。


自力では治せず、たまらず産院へSOS

日曜は高熱でフラフラ、頭もガンガンする中で、諸悪の根源である石のようになった右のおっぱいをなんとか自分で元に戻そうとしていた私。

「乳腺炎は、とにかく母乳を出すのが一番」という知識はあったので、授乳で娘に右側を集中的に吸ってもらったり、痛みをこらえて搾乳機で搾乳したり。1日のうちにそれらを何度も何度も繰り返しました。すると、夜には微熱程度にまで復活したのです。

(よおおおおーーーーし!!!)と思いながら眠りにつき、また夜中の授乳で起きてみたら。

「さ、寒い…」「右のおっぱい、前より痛い…」

乳腺炎が、パワーアップして戻ってきていました。熱は38.9度でした。

朝9時。たまりかねて、基本的に予約でしか診察を受け付けていない産院へ電話。ダメ元で「今日診ていただくことってできますか…?」と助けを求めました。

受付の人に話をしたら、しばらくして電話口に知っている助産師さんが。「10時半頃来れる?」と聞かれ、ほっとしたやらありがたいやらで、ちょっと泣けてきました。それぐらい、メンタルも弱っていたってことでしょうね…。


点滴とマッサージで、劇的に改善

産院に着いたら、血液検査→エコーによる検査→抗生物質の点滴→助産師さんによるマッサージを受けることに。しかも、「今日から3日間通ってもらいます」と言われ、そこで初めて自分が思っていたより症状が重いのだと悟りました。

6年前は自力で(息子にどんどんおっぱいを飲んでもらって)治したので、最初は乳腺炎で病院に行くこと自体に恥ずかしさがあったのですが…。

対応してくれた顔見知りの看護師さんに、「2週間健診まで待てずに来ちゃいました…」と苦笑いしながらこぼしたら、「こういうときは全然来てくれていいよ!つらかったでしょう!」と言ってくれて。その時、ようやく(病院に来る判断は間違ってなかったんだな…)と思えました。

そして、何と言っても「SOSを出して大正解だった!」と思えたのが、点滴を受けながら助産師さんによるおっぱいマッサージを受けたときです。

特にマッサージは、思わず「ゴッドハンド…!」と叫んだぐらい、最高オブ最高。1回目のマッサージでかなり右乳房がほぐれて痛みも和らいだし、母乳の色も濁った黄色から白っぽい色へと目に見えて変わったし…。まさに、劇的な変化でした!


体もメンタルも回復!

おかげさまで熱も1日で下がり、頭痛も落ち着いて体はだいぶラクな状態に。娘のオムツを替えるたびに顔をしかめることもなくなりました。本当に、早めに病院にSOSを出してよかった…!

最初に受診する前は、(こんなに早い時期に乳腺炎になるなんて、母親失格かも…)とまで思いつめていましたが、

・完母の経産婦だから早めに母乳がつくられる

・母乳が順調につくられても、乳腺が開通しないとそのぶん詰まりやすくなる

・初産婦よりおっぱいトラブルも早めに出やすい(初産婦はちょうど2週間健診の頃に出てくることが多い)

なんて話も聞いて、息子のときより乳腺炎になった時期が早かったことにも納得できました。

折れかけていた心も平常運行となり、右乳房とともにメンタルも回復。無事、ネガティブモードを脱しました。

産後しばらくは体も満身創痍ですが、心のアップダウンも激しいので、自分の心身を安心させてあげることが何より大事なんだな〜と感じた今回のおっぱいトラブルでした。

(どうか再発しませんように…!)


ここまでお読みいただきありがとうございます!普段はクライアントワークが多いので、自分の感性や気持ちと向き合い、表現する場としてnoteを活用したいと思っています。サポートいただいた分は、子どものおやつかオムツに変身するかもしれません(笑)。