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【ゲーム感想】ヴァルキュリア・エリュシオン体験版


個人的に9月の注目作としてスクウェアエニックス『ヴァルキリーエリュシオン』(2022年9月29日(木)PS5/PS4版発売)があります。

このゲームは1999年にPSから発売された『ヴァルキリープロファイル』の精神的続編という位置づけになっています。

ヴァルキリープロファイル

みんな大好き北欧神話がモチーフとなった作品であり、戦場で死んだ英雄の魂をヴァルハラという英雄の館に連れて行く役目を負ったヴァルキリー(ワルキューレ)が主人公のRPGです。

今回はゲームシステムなどが一新されて、アクションRPGとなりました。

開発元も『トライエース』から『TeamNINJA』の開発スタッフが中心で設立した『SOLEIL』に変更となりました。

■ストーリーの感想

物語は中世ヨーロッパ風のファンタジー世界。ラグナロクと呼ばれる世界の終末に向かう中で、主人公のヴァルキリーが主人である神オーディンから世界の命運を託された、というお話です。

体験版では、ヴァルキリーが単身、魔物が跋扈する世界の中で、敵をひたすら倒していくだけです。

まだまだ序盤なので、今後の展開によりますが、今のところはちょっと寂しい感じがします。基本ヴァルキリーがひとりだけでステージに行って敵を倒していくだけであり、普通の人々はほぼ死んでいるっぽいので、所々花に残された記憶から世界の状況を把握するような形です。

エインヘリャという召喚する英雄の魂や、ストーリーもサブキャラがちらっと登場するのですが、ショップの店員や顔見知りの仲間がいるわけではないので、かなり孤独感が強いストーリーとなっています。

■主人公の感想

とても美人なのですが、かなりとっつきにくいタイプの性格です。
「これは救済だ」「終わりだ」
今のところ、淡々と任務をこなしていく性格であり、かなり人を寄せ付けない印象があります。

今後、物語の中で様々な人と出会うことで、人間らしさを得ていくのかもしれませんが、世界観やキャラの性格も相まって、ゲームライトユーザーが取っつきやすい物語や主人公ではないのは確かです。

■アクションの感想

これは今のところ手放しで褒められます。

アクションがとても気持ちいいです。

さすが元TeamNINJAの開発スタッフということもありまして、かなり爽快感がある一方で、手応えも感じられるアクションとなっています。

特に個人的に好きなのは、ヴァルキリーの手から放たれるチェインがありまして、これを使うことで離れた敵の元に瞬時に近寄ることができます。

モンハンワールドアイスボーンやゼルダの伝説のフックショットみたいな感じですね。

スピーディーに敵に移動できるのが楽しいですね。

また属性ダメージを蓄積することで、敵にダウンを取ることができるなども楽しいです。

アクションゲームとしては、シンプルに面白いです。

■今後に期待したい

以上のようにアクション部分はかなり完成度が高くて面白いのですが、いかんせん全体的にはキャラが取っつきにくく、主人公以外のキャラがほとんど出てこないこともありまして、かなり渋い作品となっています。

今後、主人公が戦いや人間とふれあうことで、性格が柔軟に変わったり、あるいは味方になるサブキャラがユニークな性格であるなどして面白くなるかもしれませんが、今のところは人を選ぶかなと……。

あとは全体的なゲームの規模はわかりませんが、グラフィックや冒頭の規模感ならSwitchでも出してほしかったな、と思いました。

据え置き機でどっしり構えてプレイするよりも、手軽にアクションだけを楽しむのであれば、Switchの方が向いていたかも、と思いました。

今後移植される可能性もあるかもしれません。

とにかく楽しみな一作ではあります。

最後までご覧いただきましてありがとうございました。


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