見出し画像

【ゲーム感想】ロストジャッジメント 裁かれざる記憶

https://www.youtube.com/watch?v=m_47odezung

2021年9月21日に発売された『ロストジャッジメント 裁かれざる記憶』の感想です。最終章の手前まで来たのですが、感想をどうしても書きたくなったので書きます。

『ロストジャッジメント』は『ジャッジアイズ 死神の遺言』の続編に当たります。日本の代表的な俳優・木村拓哉さんがゲームの主人公の探偵・八神隆之のキャラクターのモデル・声優も務めたことでも有名な作品です。

『ジャッジアイズシリーズ』はセガの龍が如くスタジオが制作したゲームです。『龍が如く』はヤクザの世界を描いた物語ですが、正直、ヤクザの世界に興味が持てない自分は龍が如くに一度も触れなかったのですが、探偵ものは大好きなのでプレイしました。

『ジャッジアイズ』は目玉をくりぬかれるという猟奇殺人の調査を八神隆之がしていく中で、意外な問題に突き当たっていく、というお話です。

この作品は意外にも社会派の側面があり、前回は「認知症」や「高齢者問題」を扱いつつ、今回は「いじめ」を取り上げています。

また、現代日本をリアルに描いた世界観ということもあり、まるで邦画の映画やドラマを見ているような、他のゲームではなかなか見られない唯一無二のゲームだと思います。

そうしたかなりセンシティブな問題を取り上げながらも、ちゃんとエンタメとして面白くしているのは、シナリオライターさんや龍が如くスタジオのシナリオ制作がとても優れているからだと思います。

これは『龍が如く7』もそうでしたが、とにかくシナリオの見せ方や演出がとても優れていまして、先が気になって気になってゲームプレイが止まりません。

『ゼルダの伝説 ブレス・オブ・ザ・ワイルド』も12時間くらいぶっ通しでプレイしましたが、こちらも10時間くらいぶっ通しでプレイしました。

それくらい吸引力があるストーリー展開です。

正直なところ、『龍が如く7』も『ジャッジアイズ』もそうでしたが、リアルな話かと思ったら、事件が後半になるととんでもなく大きな陰謀が出てきて、フィクションラインが急にかなり高くなるので、リアルやリアリティという面では、やや非現実的に感じてしまうところがあります。

ネタバレはしませんが、今回も「いじめ」という身近な問題+小さな痴漢事件+猟奇殺人から始まる物語と、犯人が仕掛けたトリックまでは予想はつきましたけれども、非常に面白かったです。

さらに、そこからもう一段階壮大な仕掛けや事件が起きていくのですが、これはさすがに突飛に感じてしまいました。

ゲームとしてはここまでド派手に行った方がエンタメとしては非常に面白くて引きつけられる要素ではあるのですが、逆に「いじめ」という社会的な問題がフィクションに塗りつぶされて、せっかく身近な問題が遠くの出来事になってしまったように感じました。

ここら辺のさじ加減は、ゲームという媒体である以上は仕方ないと思います。「いじめ」や「高齢者問題」などの社会派で、リアルにすればするほど、地味な内容になってしまいます。

ゲームを売る以上はエンタメでなければいけないので、ヤクザの抗争とか半グレとか猟奇殺人とかそうした面白そうな要素をたくさん入れた方が売れます。

実は自分も『ロストジャッジメント』を発売日に購入していたものの、今日までプレイしなかったのは、最初「いじめ」問題は重すぎる気がして、プレイすることができなかったんですよね。

でも、プレイしたら、まあ、エンタメとして、とても面白くてゲームをする手が止まりませんでした。

ぜひこのシナリオライターさんは、邦画でもドラマでも起用したら、めちゃくちゃ面白い映画になるかもしれません。
(他の制作スタッフの腕にもよるので一概にはいえませんが)

ゲームシステムの部分に関しては、正直、残念なところが多いです。
『龍が如く7』は主人公の春日一番の成り上がりと、RPGという要素、仲間という要素、サブストーリーやミニゲームなどのアクティビティがうまくかみ合っていたので、メインを進めつつも、いろいろなミニゲームやサブストーリーも楽しんでプレイできました。

ただ、『ロストジャッジメント』はメインストーリーは抜群に面白いのですが、それ以外のゲーム部分やサイドストーリーは微妙なんですよね。

ここら辺はもったいないなあ、と思いました。

ミニゲームもしっかり作られていて、やりこみ要素としてはよいのですが、あまりにもメインストーリーの柱がしっかりしすぎていて、横道にそれてまでサブストーリーやミニゲームをプレイする気にならないんですよね。

ユースドラマなど高校生と交流するサブストーリーもあるのですが、本筋とは無関係であり、事件としての規模もメインストーリーに比べて遙かに小さいので興味が持てないんですね。

あくまでもおまけ要素でしかないのがとても残念な気がします。

ここら辺はありがちですけど、もう少し高校生たちの裏サイトが事件に関係するなど、いじめの事件が起きる高校と、猟奇殺人が結びつけられていれば、物語の舞台となる高校にも興味が持てたのかな、と思います。
(ここら辺はゲームとして発売するにあたって、いろいろと制約があったと思うので難しいところですが)

『ジャッジアイズ』シリーズは本当に面白いので、可能であれば3作品目が出てきて、ゲームとしてもブラッシュアップしていってほしいと思います。

余談ですが、高校生の天沢はとてもかわいいキャラで個人的には好きですが、ロストジャッジメントの世界観だと妙にステレオタイプのアニメチックなキャラのように感じました。

最後までごらんいただきまして、ありがとうございました。


この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
秋月大河@作家シナリオライター

よろしければサポートをお願いします。 サポート費は書籍代や資料代に使わせていただいて、より有意義な内容の記事やシナリオを書けるように努めてまいります。