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お子さんに合った学校を選ぶために

 支援学校や支援学級があるのは、知っているし、何となくやっていることも分かる。やっぱり、うちの子には必要なのかもしれないなぁ。。。
 でも、実際に、どのようにして申請したり、どこに相談に行ったら良いのかしら?

 前回の記事では、特別支援教育の中でも、特別支援学校や特別支援学級、通級指導教室について解説しました。参考までに。

 では、そのような特別支援教育を受けるために必要な流れについて解説していきます。全体としては、下の図のような流れになっています。

図1

1.事業所や病院で相談してみましょう。

 発達に特性のあるお子さんの場合は、その特性について詳しく理解している担当者に尋ねてみましょう。

 幼稚園や保育園、児童発達支援事業所、病院で練習を行っている場合には、担任の先生や担当の相談支援専門員さん、児童発達支援管理責任者さん、担当医の先生に確認します。

 心理検査や発達検査等があれば、参考までにもらっておくか、内容の確認をしておきましょう。

2.教育相談を受けましょう。

 各市町村にある教育委員会は、毎年の10月31までに、その年に入学する生徒の学齢簿を作成しなければいけません。そのため、教育相談は10月を目途に終わるように準備を進めていきます。

 教育相談は各市町村の教育委員会に設置されていますので、来所しての相談になります。熊本市の場合には『熊本市こどもセンター あいぱる くまもと』にお問い合わせください。来所時に必要な書類もありますので、必要に応じてご記入ください。

3.就学時健診を受けましょう。

 さらに、毎年11月30日までに就学時健康診断があります。健康診断の内容としては以下のようなものがあります。

・栄養状態
・脊柱及び胸郭の疾病及び異常の有無
・視力及び聴力
・眼の疾患及び異常の有無
・耳鼻咽喉疾患及び皮膚疾患の有無
・歯及び口腔の疾病及び異常の有無
・その他の疾病及び異常の有無

 『1歳6ヶ月や3歳児健診では特に異常は言われることはなかったけれども、落ち着いて座って活動ができない、運動がぎこちないなど、どうしても子どもの様子が気になる』という場合には、改めてこの時に相談してみてはいかがでしょうか?

4.審議

 これまでのお子さんの様子や、ご家族の希望などの情報を元に、『就学支援委員会』といった専門家による審議を行います。

5.決定の通知

 最後に、各市町村の教育委員会と保護者の最終確認を行った後、就学に関する通知があります。

おわりに

 いかがだったでしょうか。以上が特別支援教育を受けるための大まかな流れになりますが、注意点があります。

 特別支援教育を希望したからと言って、必ず希望通りに進むとは限りません。あくまでも目安としてとらえてください。

参考文献


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