今井純さんのワークショップを1年受けた感想

今井純さんのWSのコースに通って1年くらい。

今月で一区切りで対面のワークは今日で最後だったので、長めに振り返りたいと思います。(まだオンラインは終わってないが)


結論だけ先に言うと、めっちゃインプロレベルアップしたなってのと即興してる時だけじゃなく生き方やモノの感じかたが変わった実感と自覚があってそれで凄く生きやすくなった。(インプロはインプロ、生活は生活で別物と思ってた人なのでそっちが変わって自分でも意外)

通い出したのは、たしか去年のGWの単発受けて、そこからオンラインのコースへ

ここ2~3年インプロは自分で公演もやってたけど全然上手くなってる感じもなくこれまでの技術でこなしてる感じになってたので、GWのワークでここに何か分からんけど欲しいものが埋まってるぞって匂いがしたのは覚えている。

そこから暫くは、早く技術を盗んでやろうとかどうやったら上手くやれるのかを必死で考えてやってたんだけど、だいたいぼこぼこでまったく思ったようにはいかない時期が続く。でも負けるかくそーと思いながらワーク受けてたw

今考えると、この考え方の時点でやりたいことの真逆向いてるので出来なくて当たり前だなと思うけどね。

ただ、僕は長年芝居やってきた中で、アタマで理解せずともちゃんとあると信じて(ここ大事)やっていけば、そのうちに身体や感覚で掴んで自分で言語かできるようになるって経験を何度もしてきているから、分からんときは言われたことを愚直に信じてやれた。


基本的に10年近くアウトサイドインのストーリーベースのスピードプレイでやってきたので、得意技を封印しての即興は、常に避けてきた苦手と向き合う時間だったなと思う。


純さんから自分の気持ちと繋がってと口酸っぱく言われるけど、気持ちってなに?なにも感じないですけど!(怒)みたいなのの繰り返し(笑)

自分なりに試行錯誤するけど、から回ってる。特に自分の話をするワークと自分の気持ちを伝えるワークは難しかった。(難しいというと怒られるけどw)

自分は普段の生活で自分というものを押し殺して生きてるんだなとだんだん気付きだしていくようにはなるんだけど、アタマで分かってるだけだと身体や言葉では表現できなくて、表現しようとしても防衛本能なのか癖なのか、無意識のストッパーによって止められる感じがもどかしかった。

この辺を少し突破したのは、お互いに思いを伝えあうワークの時に、あれ?自分の思いよりも相手にどう伝わるかやこの言葉であれば相手も受け取りやすいとか、相手の言葉はちゃんと受け取らなきゃを無意識に考えて処理してるのに気づいて、そこを処理してる時間もエネルギーも無駄だなと思った時かな。


そこでやるべきこととかは何となく分かってきたんだけど、前述の通り分かると出来るはまるで別物で分かってやろうとするときのがかえって出来ない。


このころ(10月頃)に神戸で久しぶりに自分主宰の公演やったんだけど、東京で学んでることを伝えたいとか自分の思い使ってインプロするんだとアタマでやりにいった結果ぼろぼろでした。。。5年やってきたけど自分のコンディションとしてもプレイ、MCも一番酷かった。周りの人達にいっぱい助けられてステージとしては良かったけれど

その辺から、何かもう分からな過ぎて、純さんが良くいう人生から変えないねということを少し意識して生活をし始める。


モノの見方だったり、いつもと違う道を歩くとか、ふわっとやってみたけど何かやってみてるけどどうなんだろうという感じでした。


一応、東京でもいくつかのインプロ公演にも呼ばれたり稽古も参加させてもらったりで、これまでのアウトサイドインでのプレイでも全然通用してたので、自信喪失てほどは行かずに自信はあるのに結果出ないみたいな変な感じだった。


結局、純さんのワーク週一ペースでずっと受けてるんだけど、ずっと掴めないまま時が流れてて、東京には3年しか居ない予定なのに1年目の後半こんなんでいいのかみたいな焦燥感に襲われてた頃、大きな転機が訪れる。


それはくしくも、純さんとはまったく関係ないところで起きる(笑)


久しぶりに人を好きなったのだ。これを言うとあれだけど6年ぶりぐらいだと思います(恥)


久しぶりにトキメキみたいものを感じつつ、その子は話す機会があったのですが、本当に久しぶり過ぎて何かどうしてええか分からず、YouTubeのモテ講座みたいのを履修していったのですが、全くモテ講座で言ってることの逆しかできず(笑)


それこそアタマで考え過ぎてその場に自分がいなかった。もちろん全く上手くいかずでした。

そこで、気づいたというか現実と向き合わされた、この何年もの間自分の楽とこにずっといて苦手なことに踏み込まなかった結果がこれなんやなと。ちゃんと考える風を装って、思考という自分が楽なアタマの世界に逃げ込んでるんだと。


その翌朝起きたら、行き場のない感情が高ぶりすぎてシャワー浴びながら叫んだ。


そして自分でも驚いた自分の感情ってどこにあるのってずっと探してたから、そんな感性の強い芸術家?みたいな気持ち自分にもあるんだと。

大学時代から演劇してきたけど、自分には表現したいものとか全然出てこなかったし、アーティスト?演出家?役者?としてそれがないことに凄い悩んでコンプレックスな期間も長いかったので、叫べた自分が嬉しかったりもした。

その時にこれまでずっと閉まってた感情を蓋がポーンって開いた音がした。

明確にその日から感覚が変わった。これは間違いない、思考に逃げないと決めたことでいまにコミットするようになった。それによって瞬きの数が激減したし人の目を見て向き合えるようになった。その場にいる居かたが人として変わったと自分でも自覚がある。


そこからは、開いた感情、感覚を忘れないように更に広げるようにの作業。


毎日、自分のいまの気持ちを一行ノートに色で表現して書く。モノをモノとして認識するのではなく細部に気付き影響される、やり方は純さんにいろいろな方法を教えてもらっていたのでそれをいまの自分で試すと今までと違う感覚が帰ってくる。


これが面白いし、アタマで理屈は理解しているのでインプロも芋づる式にぐいぐい伸びていった。

イマココに居るは、僕の中では思考の世界に逃げないことであり、そうすることで自分と繋がっていく。

自分と繋がって、一瞬一瞬をその場にいることで、先のことなんて考えずに目の前の相手の一挙手一投足に集中する、そうすると相手に興味が湧いてくる。相手がいるだけでワクワク楽しく遊びが起きる。

この相手への興味ってのが個人的にはインサイドアウトのひとつの肝だと思う。(もうひとつ思うのは自分の思いに繋がる深さ)

Pおじさんもインサイドアウトが出来るようなってきたんですよと僕が言ったら、返す刀で人に興味が持ってるようになったんやねと言われたので同じ所に行き着いてるんだすげぇーってなった記憶がある。今年のGWの話。


その後も感覚を広げることを数ヶ月やってきたら、自然といろんなことに気づけるようになってきて、アタマで考えるんじゃなく思い浮かんでくるって感覚(これは説明難しいけど明確に違いがある)から、更に進んで自分の心の深い所まで潜り込んで選び出してくることが出来るようになって、そんで今日のワークでいままでずっとよく分からなかったI you weが分かって使えるところまできた。


これまでもがいても、もがいても全然成長出来なかったものがここ2~3ヶ月は1週間ごとにグイグイと成長しており、この1年で純さんから言われたことは自分なりにぼぼ理解し即興芝居に落とし込めるとこまできたと思います!


感覚が開くといろんなことに影響されて生きにくくなるのかなと漠然思ってましたが、全然そんなことなく常に自分の気持ちと共にあることで凄く楽だし、人との関わりかたも自分でチョイス出来れば流されることもなく居心地がよいです。


東京にいる間は純さんとこでまだまだ勉強しようとは思いますが、純さんとこ以外でこの深さのインサイドアウトのインプロ出来る人を増やしたいなはいま凄く思っております。


大変だけど、YESANDとかセオリーとかガン無視でこの深さでやれるとまた面白いのですわ

手始めに神戸でどこまでやれるか、凄い楽しみですし見に来て欲しい。※詳細は画像張るのでみて(東京の人は公開稽古するのでそこで)
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfp5xruXyyJ3Du47FHb8R8u3RbMwqbe_GOJHd8OAAa9KRv2fw/viewform




あと、ワークではなく稽古会はオンラインでいいからやろうと思います。理解できないこと言われ続けても上手くなりたい人はよろ(笑)

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