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僕のANCHORの歩き方 ※ネタバレ?あり ※おもちかえりチケットの方は見終わった後にご覧ください。

うんなま ver.13 さいえんのえんき
KAVC_FLAG_COMPANY 2020-2021


ANCHORに出演しておりました秋桜天丸です。ご来場いただいた方々、おもちかえりチケット購入いただいているかたありがとうございました。

僕から見たANCHORを少し皆さんにお伝えしようかと思って
キーボードを叩いてます。

はじめに、これは僕が勝手に、演じる上で解釈した内容であり
演出の繁澤さんには一切確認してない内容となります。検討違いの可能性もありますw

また、まとめるにあたり、ポイントを絞ってますし、この公演自体
観る人によって感じることが違っていいと思いますので

こんなこと考えてる人もいるんだとぐらいに思ってください。

加えて書くに当たりネタバレありで書いていくので
おもちかえりチケットの方は見終わった後にご覧ください。

では、はじめます。ぺこり。

僕はこの公演をコロナと劇場、演劇の話だと思ってます。演劇という概念がイカリの矛先を見失い漂う話。そういう目線でのANCHORの歩き方です。
僕自身の役も脚本では男1という表現ですが、激情(=劇場で行われる公演の中身)の精霊みたいなもんだと思ってます。
男1目線だとコロナで上演されなかった激情が迷子になって彷徨い公演の再開を見届け次の劇場へ去っていく話だと解釈して演じてました。

この公演自体もコロナ過で劇場で演劇をすること
その難しさや悩み葛藤が根底に流れていると僕は思っています。

また、場所としての劇場の精霊?の役は女4(忘れてたタスキを届けた人)が演じていて、これは稽古場での明言されていたし、
脚本、公演の最後にも劇場さんと呼ばれるシーンがあります。

他の役もみんな公演をやろうとしている人達で、それがコロナによって議論していく中で、公演をやることを忘れてしまった人々と解釈してます。

姉妹は、そこの中に含まれつつも、お姉ちゃんは逃げるが勝ち、つまり公演を中止することを決めた人を暗示していると思っています。

漫才のシーンは楽しい公演を表していて、その後に劇場の精霊は倒れる?寝て?しまう。
僕はここで劇場がコロナに感染したと思っています。コロナにかかった劇場の恐ろしさにみんな逃げ出してしまう。

コロナにかかった劇場は何だか悪いことしちゃいそうだという。
コロナ過で公演をやることは悪いことなのか?感染を広げテロリストになる可能もあるが、それはどこまで行っても確証はない。
ポリースマンとの会話あたりはこの視点でみると凄く話が通ると思う。
また、ポリースマンがピストンを暴発して妹を撃ってしまうきっかけも劇場の精霊の言葉だったりするところも、悪気がないが人を傷つけてしまうコロナでの劇場公演の危うさを表しているなと思っています。

その後、映像が入って男1と男2が映像の前にやってくる。この映像は公園の映像。本来は公演に向かったつもりが公園に辿り着いてしまったその表現だと思っている。

そこで間に合っているかどうかのやり取りは公演に間に合ったかどうかの話。着いている場所は公園だし間に合ったかどうかも分からない。
でも、間に合っていたら楽しい=公演は楽しい。作品全体として公演本番をやることはポジティブに表現されているように思う。

その後、セールスマンの実演を通して、議論が右往左往する。
このあたりからはコロナ過で公演をやることに関してのいろんな話し合いやニュース、SNSのやり取り、正解のない中で進まない話し合いと重なる。男1としては一生懸命に話をまとめようとするが、まったく的を得ないwもともとここにいるべき人ではないから。

セールスマンに電撃が走り謎の男から劇場の精霊に司令が届く、本来の目的を忘れるなと、劇場の精霊は人道に反することはできないという。このあたりのやり取りは劇場とコロナという視点でみると凄くいいやり取りだと思う。

開演の挨拶をしていた男が悪いことしちゃいそうなんです。という。開演の挨拶をした男は本日の主役のタスキをかけていることから、個人的には劇団?もしくは劇団の主宰、主演?だと思っていて、劇団の立場からコロナ過で公演することで、悪いこと、感染を広げてしまうかもいう
それに対して答えは誰も出せず、困りましたというだけの時間が過ぎる。

この困り果てるはこの公演ポイントな気がする。

そこへ妹が激情へ営業を始める。この営業は演劇を売ること、宣伝することを表していると思っている。理由は後述。
そこで始まる議論も見せ方や使っている言葉は違えどコロナ過で公演をやることに関してのいろんな話し合いやニュース、SNSのやり取り
正解のない中で好き勝手に発言する人々のことを表現していてる。

妹の営業しようとしている望遠鏡?はおじさんからもらったもの。
このおじさんは、劇場の精霊に指令をした謎の男だと勝手に思っている。 ↑ここは僕のこじつけ、妄想的な部分かも


妹は姉とは対比的に、目が見ない弱い存在でありながら、まだ望遠鏡?≒演劇を売ろう(上演したいと思っていた)としている。
他の役も、もともとは演劇を売ろう(上演したいと思っていた)としていた人々。コロナ過での正解のない議論していくうちにそのことすら忘れてしまった人々。

妹は悪いことしちゃいそうな人(コロナに侵された人)に望遠鏡?≒演劇を取られる。困難。

真実に誘われそれぞれ自分がセールスマン≒公演をやりたかったことを思い出す。

唐突ではあるが、劇場の精霊は本日の主役のタスキの男を見つけ、本来の目的を思い出す。
劇場の精霊に促され漫才が立ち上がり、そのことで男1(激情)は劇場に戻ってきた(間に合った)ことに気付く
それぞれが無意識的にそれぞれの役割を認知していく。

望遠鏡≒公演を実施した先に何があるかそれを覗いてみる。
そこにはZOOMの映像、かなり唐突で何だ?と思うかもですが、僕の認知ではあれはお客さん。
ZOOMの最後は全員がこちらを見ている映像で、それがお客さんがコチラを見てくれている。

それに気づいたことで、激情はここでの役目を終えて次の劇場に向かっていく。

そして、再び公演が実施される。劇場が動き出す。

激情のいなくなった劇場。

姉は妹に妹がいるから見える景色がみたいという。
いま(困難)だからこそ見える形があるんじゃないか

困難な荒波の中で激情、演劇はどこへ向かうのか冒険はまだまだ始まったばかりEND

僕はこんな解釈で演じておりました。いろんな要素を持った言葉を切り貼りしている作風上?他の演者に聞くと全然違うことを思って演じているかもしれないし、これは僕のANCHORの解釈なので、演出の思いとはずれているかもしれないし、あっているかもしれない。もっと違う見方やここでは書ききれてない重要な要素があるかもしれない。

公演を見た人がココで演じられているキャラクターのように好き勝手に解釈して、それぞれのANCHORの歩き方楽しんでもらえたらと思います。その道標の一つとしてここに納める。


劇場でみた人が、これ読んで、おもちかえりチケット買いたいと思ってくれたら嬉しい。

秋桜天丸

【配信】
●おもちかえりチケット:1000円(別途、振込手数料。払戻し不可)※『ANCHOR』初演&再演(当公演)の記録映像と上演戯曲、また当公演の創作ノートをデータでお贈りします。

※googleフォームにて受付後、銀行振込先をメールにてご案内いたします。恐れ入りますが振込手数料はご負担下さい。振込確認後、保存先URLをメールにて送付いたします。

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