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課題と問題、何が違う?

こんにちは。
「現状のゴールとのギャップ」みたいな言葉、仕事で使いますか?
コーチングコンテンツを扱う今の会社になってからは当たり前のように、社内の会議でも使われています。

私が先日、セミナーに参加する顧客との契約書を見直すため、
「1. 現状の課題」から始まる対応案を書面でアップしたところ、上司に

「これは、問題なの、課題なの、どっちなの?」

と聞かれました。

一瞬どういう意味かわからないでいると、「問題と課題の違いってわかってる?」と続けて聞かれたのですが、違いがあることにすらその時点まで気づいていませんでした。

現状のゴールと課題、はよく聞くな。
今起きている問題。
今後の課題。

使い分けはできているつもり。
でも、使い分ける時のルールがわからない。

その時はそこでもう思考が先にすすまなくなってしまい、ありがたくレクチャーを受けたのですが、

先日、田口 力さんという方の著書で、まさにこの事について取り上げている本を発見しました。


田口さんのプロフィールはこちら→
https://www.hmv.co.jp/artist_%E7%94%B0%E5%8F%A3%E5%8A%9B_200000001085836/biography/

かのゼネラルエレクトリック(というものの何やらアメリカのすごい会社というだけで、よく知りませんでした)で、リーダーを育成するための機関で研修担当を長く務められたという方です。どうりでなー(心の声)

枠組み思考?はて?
というようなレベルの私でも最後まで
投げ出さず読めてしまうくらい、わかりやすい説明でした。

上司も全く同じことを言っていたのですが、

===================================
問題というのは、
現状と現時点においてあるべき姿とのギャップ

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課題というのは、現状と将来のなりたい姿とのギャップ
(田口さんの本では「将来のある時点におけるあるべき姿」
と書かれています)
===================================

ということなのでした。


ですので、私は「本来こうであるべきだけど、できていない」ということをまず伝えたかった訳なので、
「現状の問題」という風に書くべきだったのでした。

著者の田口さんいわく、リーダー研修を受けるような人たちにおいても、違いを理解せずに「課題解決」といった表現を用いている人も多いのだとか。
違いがわからない人の方が多いのかと思うと、そこまで強く意識して使い分ける必要はないようにも思えるけれど、

自分の主張を見たり聞いたりする相手には誤解を与えないようにしたいものですね。

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