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なぜ中小企業向けコンサルティング会社が社史の仕事を紹介してくれるのか2〜過去のふり返りに意味はあるのか?
当社の手がける社史制作の仕事は、中小企業をクライアントとしている経営コンサルティング会社からご紹介頂くものがひとつの柱となっています。
今回は社史を将来の投資として制作することについて説明します。
コンサルティング会社が社史制作の仕事を紹介してくれる理由
前回、コンサルティング会社が社史制作を薦める理由として、次の項目をあげました。
(1)顧問先との関係が深まる
(2)相手の会社をより深く理
なぜ中小企業向けコンサルティング会社が社史の仕事を紹介してくれるのか
周年事業の一環としての「公式」な社史
当社が制作を手がける社史はコンサルティング会社からご紹介頂くものも含め、大きく二つに分けられます。
ひとつは会社の周年事業の一環として制作する社史で、社内だけでなく広く取引先や金融機関などに配布され、多くの関係者が参加する記念式典で渡されることもあります。
制作の目的は、会社のPRやイメージ向上、関係先への感謝、社員の一体感の形成、教育や採用活動など広
海外市場で勝ち抜く、創業60年の進化する会社と創業者の物語
2014年、小物家電業界のリーダーであるT社から、創業50周年を記念誌の制作依頼を受けた。打ち合わせにうかがうと、すでに大手出版社の社史担当の事業部長とその部下が参加しており、コンペ形式であることを知らされた。帰路、この仕事は大手出版社に決まるだろうと思っていた。
しかし、意外なことに私の会社が選ばれたのだ。T社の担当者から選考理由を聞くことはできなかったが、私たちは柔軟に対応できると評価された
困難な時代を生き抜く〜社史編纂から見た地域や産業の変化と中小企業(2)北関東編
あなたが抱く100年続いた企業のイメージは
「100年続いた企業」というと、どのようなイメージが思い浮かぶだろうか。そろそろ老舗の範疇の入り口に入り、「この道ひと筋に100年」という印象を抱く方も少なくないであろう。
今回紹介するT社は、そうした印象とは180度異なって、社会や産業の変化を真正面から受け止め、繊維の加工→軍服の生地づくり→靴下製造→紳士服地→分譲住宅の建築販売→大手ハウスメーカ
「おんなは家庭」の時代に会社を支えた女性たち (その3)
離れていても私たちならデュエットできる付き合った彼は地元と東京の二重生活の経営者
今から60年ほど前、1960年代に入ると日本は高度経済成長期を迎えた。
彼女は日本海側にある地元の大学の薬学部で学び、卒業後に薬剤師の資格を取得した。
当時つきあっていた相手は大学卒業後に入った会社を辞めて自分で製薬関係の商売を始めていた。
彼は最初は製品を仕入れて販売していたが、まもなく自宅の隣に工場を作って自
「おんなは家庭」の時代に会社を支えた女性たち (その2)
「わが子のように気にかけて、わが子のように世話をした」〜陽子さんの場合「仕事の入門書やガイドブックなんてなかった」
「毎日、朝8時になると工場の機械にスイッチが入って動き始めます。機械をよけるように片隅に置かれた事務机に座って私の仕事が始まります」
陽子さん(仮称)は朝一番にかかってきた電話の受話器を取ると「おはようございます!Y社です。ご注文の製品は約束どおりにそちらへ9時前にはお届けでき
鎮魂の地、宮城県石巻での体験~東日本大震災の被害を越えて創業40周年を迎える企業の記念誌の編纂
noteを書き続けていると、揺れた
2015年、私は2011年3月11日の東日本大震災(3.11)後、宮城県石巻市で創業40周年を迎える会社から記念誌を発行したいとの連絡を受け取った。
この時の体験を何日か前から noteに書き始めていたところ、この3月17日の深夜、福島県沖を震源とした震度6強というかなり大きな地震が起こった。
都内でも一部停電が発生し、私の住まいも3.11を思い出させる