地獄台以外も地獄になる秋吉台の盛夏
秋吉台で地獄といえば石灰石が針山のように並ぶ地獄台が思い浮かびますが、盛夏に秋吉台で遊ぼうと思うと秋吉台展望台より北はあまりの暑さに危険な目に遭います。
要因は様々あります。
草原の照り返しが非常に強い
木陰がまれ
台上の保水力がほぼない
ドリーネ、ウバーレは風が通らない
自販機や水飲み場がない
最寄りのコンビニまで10㎞
盛夏の遊歩道は人通りが少ない
ですので、飲料で持参した2Lのペットボトルが空になることもあります。
最悪の事態は1914年(大正3年)7月15日に発生しています。
第5師団の広島の11連隊と山口42連隊が山口市内から秋吉台までフル装備で30㎞の行軍を行いそのまま模擬戦に入る特命検閲野外演習時に日射病(熱中症)で105人倒れた事件で、8人が殉職しています。
松下山山頂の大田演習場忠魂之碑はこの8人を慰霊するため昭和9年に建立されたものです。
そのリスクを冒してでも秋吉台に分け入る人がいるのは抗いがたい魅力があるからなのです。
防止や長袖と日焼け止めで予防の上、飲料を過剰に用意していかがでしょうか。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?