アニメ業界への道 1問1答! 第3回「専門学校に行かないとアニメ業界には入れない?(その3)」

今回は「普通科(文系・理系)大学を経て就職」を解説します。

専門学校以外の選択肢 2.普通科(文系・理系)大学を経て就職

高校を卒業したら専門学校ではなくあえて普通科(文系・理系)大学に通い、大学4年時に就職試験を受けて大学卒業後に就職するというものです。
大学に通い専門分野を学ぶのと同時に絵やアニメ制作を独学します。学部はご自身の得意分野を選ばれることが望ましいですが、理系学部よりも文系学部の方が比較的に時間的な余裕があるようです。
独学以外では第2回でお話したのと同じくアニメーターによる画塾やアニメ制作会社が開校するスクールなどに参加するという方法もあります。また、自分の実力に自信があるのであれば、賛否はありますが大学生の間にアニメの仕事を請けるという方法もあります。

普通科(文系・理系)大学を経て就職するメリット
・余暇の時間が得られる
・親の理解を得られやすい
・様々な業界や職業への選択肢が広がりリスクヘッジになる

デメリット
・高額な学費がかかる
・高卒者や専門卒者よりも遅れて仕事を始めなければならない
・大学生活と絵やアニメ制作の独学を両立させなければならない

説明:余暇を楽しみたい人やリスクを取りたくないという方に向いている選択肢です。普通科(文系・理系)大学に通うことで4年間学生として余暇の時間を得られることが一番のメリットです。絵やアニメ制作を独学するものもちろんのこと、ご自身の趣味など4年間の余暇で様々なことができます。また、第2回でお話ししましたが「子どもには大学に行ってほしい」と思う親も少なくはなく、高校卒業後すぐの就職・専門学校進学に比べて、親の理解を得られやすいという面もあります。
さらに普通科大学であれば在学中にアニメ業界ではなく他業界で働きたいと思った時は専門学校よりも他業界への選択肢が広がります。また、アニメ業界就職後に他業界へ転職する場合でも「大卒以上」を条件にしている企業が多いためリスクヘッジになります。
一方で高額な学費がかかりますので親などから支援がなく奨学金を借りる場合、将来にわたって負担がかかってしまいます。また、当然ながら高卒者や専門卒者よりも遅れて仕事を始めなければならないため、早く追いつき追い越さなければと就職後に焦りやプレッシャーを感じるかもしれません。それと大学生活の中で専門分野の勉強や趣味、アルバイトでお金を稼ぐことで忙しくなり、絵やアニメ制作の独学と両立することが難しくなることもあり得ます。その結果、準備が足りず就職活動に苦戦してしまう、場合によっては内定先が得られないということも考えられます。


アニメ業界への道 1問1答!

次回、第4回「元請け会社と下請け会社 どっちが良い?」へ続く!→

筆者:秋吉 亮
編集協力:天木麻乃(あまき まの)
HP https://t.co/h4Hx2XFH4l?amp=1

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