外界を変えるのは人柄である(唯識に学ぶ011)
人格が根本にあって、見る、聞く、嗅ぐ、味わう、触れるなどの感覚に影響していきます。今の自分は過去の自分の積み重ね。何を考えて、どんなものを読み、どんな経験をしてきたかを抜きに自分はありえません。
となると、自分に捉われないようにと思っていても、過去の自分の積み重ねが現在の自分なのだから、知らず知らずのうちに自分の枠にはまっていっているのは当然のことと考えられます。
自分が何をどう見ているかというところに、自己の全てが現れてきます。見ているものを語ることは、自分を語っていることと同じなのです。意識だけが自分ではなく、座る、歩くといったすべての動作が隠すことのできない自分そのものなのです。いいかえると「自分らしさ」とも言えますね。
自分の身口意が自分の見聞きする世界を変えていくということを、よくよく肝に銘じたいと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?