私たちが見ている空、草木、物など、自分とは切り離されたものと思いがちだけど、実は心と密接につながっているのですね。
受け止め方、考え方で、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚のすべてが変わっていきます。僕は畑をはじめたことで、落ち葉が宝物に見えてきました。これまでは、ただの落ち葉に見えていたものが、落ち葉が畑の肥やしになることを知ると、落ち葉を見るたびに、これは良い土が作れそうだな、この落ち葉を持って帰りたいなと思うようになりました。
落ち葉の話は、僕自身の意識が変わったことで、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚などの表面的な心も変わったということなのでしょう。
これまでの人生経験や教養、知識、考え方などの全てを含んだ自分自身によって、ひとりひとり観る世界が異なっているというのがよくわかります。誰一人として全く同じ見方をする人はいません。「ひとりひとりが観ているものは違う」ということを知ることで、相手への理解を深める手助けになりますね。