1行で最高に嬉しいLINE
61才 ひとり暮らし1年。
時々、料理を多めに作ったら、車で20分の所に住んでいる長男へ届けている。
長男は33才、独身、猫1匹と同居している。
私は長男のことが大好きだ。
産まれて来る前から、お腹に宿った時から大好きだ。
何ものにも変え難い、無償の愛とはこのことなんだと教えてもらえた存在だ。
思春期は色々あったけれど、そのおかげで私の心の間口は広がった。
決して思った通りにはならなかったけど、子育ての目標は"自立した人になること" だったから、それは達成出来たと思う。
何しろ、彼が高校2年生の時から、夫が突然入院し
まともに働けなくなったのを必死に私が支えきたことを、そして次男を突然亡くすと言う悲しみを、彼はずっと一緒に経験してきた。
大人になるのが早かった。
彼が言うひとことに、いつもハッとさせられた。
私とは違う視点で家族のことを見ていて、時には彼の言葉で私は反省させられることもあった。
そんな彼に、今更だけども、おでんや鍋や、ポトフとか、ポテトサラダとか、きんぴらごぼうとか、とにかく、ひとり分だけ作るより4人分くらいで作ったほうが美味しいものを作ったときに、タッパーに
入れて、保冷バックよろしく、彼の住むアパートのドアの前に置いてくる。
今回はひき肉と茄子やにんじん、しめじなんかを細かくして入れたカレーを作った。
隠し味はインスタントコーヒーの粉少々。
いつものようにLINEをしてから置きに行く。
"カレー作ったから夕方届けておくね"
と、昨日の昼頃に送信した。
"わかった" とひとことだけのレス。
いつものことだ。
仕事中に返してくれるだけでも有り難い。
そして明けて今日。
別な件でLINEをして、要件は終わった。
その後に
一行。
"カレー美味しかったありがとう"
GW、月曜日、火曜日、そして今日、誰とも会わないでひとりでいる私には 無償の愛である息子からのこの1行は、何よりも嬉しい言葉だった。
何も求めてはいない、何かして欲しいわけでもないからこそ、嬉しいのだ。
そして こんな当たり前のことなのかもしれないけれど、1番大切なモノを持ってくれた人になったことが 本当に心から嬉しい。
いてくれるだけでいい存在。
そして次男も私の心の中にずっといてくれている。
シンプルに嬉しいと感じる自分にも
ありがとう。。。と沢山言えるのは
幸せだ。
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