第134回: GIHOZ
≡ はじめに
GIHOZを使ってみましたので、そのメモです。
GIHOZ(ギホーズ)は、各種テスト技法を
手軽に利用できるクラウド型ツールです。
とのことです。GIHOZのページに書いてあったので、間違いありません。
カズさんのブログにすでに3本も紹介がありますので、リンクを張っておきます。
1. その1 (2020/11/25)
2. その2 (2020/11/28)
3. その3 (2021/07/11)
完全に出遅れていますし、これ以上書くこともないなと思うのですが、感想は多いほどうれしいものじゃないですか。なので、感想を書きます。
ただなー、忖度なしで書くからGIHOZ担当の方がうれしいかどうかは微妙です。
≡ 全体
GIHOZはブラウザのみで使える、(現状では)無償のソフトウェアテスト設計ツールです。今日時点では、上記5つのテスト技法に対応しています。
無償ですが、ユーザー登録が必要です。「あ。ユーザー登録が必要なのか」って思って、ずっと放置していました。
もうね。パスワード管理が嫌なのです。ブラウザが覚えてくれますし、パスワードを管理するツールも使っていますが、嫌なものは嫌です。GIHOZのパスワードは、「6文字以上」のみと緩いものでしたし、以下のように「ユーザID」、「メールアドレス」、「パスワード」のみの登録です。
メールアドレスを登録するので、本人確認メールが届くのかなと思ったらありませんでした。でもログインはメールアドレスとパスワードで行います。
ひょっとしたら嘘のメールアドレスでも使えるかもしれません。
なお、脱会手順は見つかりませんでした。ちなみに利用規約には、
2.利用者は、前項の入力事項につき変更する事由が生じた場合には、所定の登録内容変更フォームにおいて、当該事由を入力し、登録内容を変更するものとします。
とあったので、サポートに「登録内容変更フォーム」を送ればよいのかもしれません。
と、ここまで書いて、「あのパターンかも」と思って、「アカウント設定」を開いたらビンゴでした。
きっとここで、「アカウントを削除する」を押すことで退会できるのでしょう。
やってみるか。
こんなコンファーマが出ました。ちょっと怖いけど、チェックをいれてゴーです。
無事に退会できたようです。トップページに戻って同じアカウントを作りました。
やはりメールは届きませんでした。
大事なのはテスト設計ツールのほうですよね。「こんなところで遊んでんじゃねー」って、しんすくさんに怒られたような気がするので技法の感想に移ります。
退会の手順がわかりやすいことも大切だと思うのです。ヘルプに欲しかったです。
ログインしなおそうとしたら
ちょっとバギーな画面が出ました。
ログインボタンを押して進むと、
オーマイガー! です。
ログインできなくなってしまったので別のメールアドレスでアカウントを作り直そうと思って[アカウント登録]ボタンを押したら「リポジトリ一覧」画面が開きました。
GIHOZテストしてる??
≡ 境界値分析
リポジトリ一覧画面に最初からあったリポジトリのリンクをクリックすると、「テストモデル・ケース仕様一覧」に画面遷移しました。
「リポジトリ」とか「テストモデル」という言葉に、「初心者お断り」の印象を受けました。大学の研究室で修士課程の学生が作った印象です。
それはさておき、
上記の[作成]ボタンを押すと、「境界値分析」画面に遷移しました。
上のイラストのところをクリックしても遷移したらいいのに。
よくないGUIだなあ。
さて、次の画面はどうやって作ったでしょうか?
この状態で[テストケースを生成]ボタンを押すと。
あああ、ModelとViewの関係がだめだめだー。
次のツールへ行こう。
≡ デシジョンテーブルテスト
条件側を階層構造にできるのはとても良いです。ちゃんと排他になるように生成しますし。直感的に使える点も素晴らしいです。ただ、デシジョンテーブルの縦方向が狭すぎますっ。
あと、例えば、「行を削除」したときのツールによる支援がほしいですよね。簡単化の支援も。
≡ 状態遷移テスト
GIHOZのなかで、一番気に入りました。状態遷移図を描くツールとしても価値がありますし、こちらは積極的に使っていきたいと思いました。
≡ ペアワイズテスト
制約をもっと簡単に入力できるようにしてほしいです。
あと、パラメータと値の入力も簡単にできるといいな。例えば、CSVをアップロードするとか。
≡ クラシフィケーションツリー法
クラシフィケーションツリーメソッドを勉強するにはよいツールと思います。
組合せ生成時の生成ロジックオプションの設定のさせ方が状態遷移テストと異なるのが気になりました。
ボタンの位置は状態遷移テストのように図の下が良いけど、生成ロジックオプションの設定のさせ方はこちらが良いと思いました。
≡ おわりに
上に書いたとおり、「状態遷移テスト」はGIHOZを使うのが良いと思いました。あとのツールは、今日時点では、技法の勉強用かなあ。
それから、ModelとViewの関係については改善の余地ありです。ヘルプも。
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