ラジオで「空き家の空き巣」についてお話させていただきました。

先日、TBSラジオの番組制作の方から「空き家の空き巣」について取材いただきました。

首都圏で一番聴かれている朝の情報番組。

当初zoomの予定でしたが音声の関係で電話取材という事に。
キャスタの方がうまく話を引き出してくれて、普通に会話する感じで約1時間、いろいろお話することができました。

空き巣被害について僕が聞いたり体験したケースを2件紹介しましたが、こちらはラジオの中でも紹介されました。

基本的に「空き家」を狙った空き巣は増えてきていると思います。
何より、空き家専門の空き巣という言葉までできたという事はそれだけ増えてきているという事です。
地域によって2年前から2倍以上増えた地域もあるそうです。

田舎だからとか都会だからとかいう問題ではなく、どの地域でも空き家の空き巣被害にあう危険性はあります。

とくに塀や生垣で周囲を囲まれていたり、人目につかないクローズなスペースがあれば誰でも被害を受ける可能性があります。

空き家専門の空き巣の傾向として、現金被害よりも指輪や骨とう品、美術品などの被害が多いことです。

また、空き家の被害の場合、発覚が遅いということもあり、一定の地域の中で空き巣を繰り返し、県などを移動しながらいろんな地域で空き巣を繰り返すということもあると思います。

また、事前にグーグルマップなどで敷地の草の生え方などから空き家を下調べするケースや、門柱に石を置いたり、ドアなどに目印をつけて「空き家」かどうかを調べるケースも報告されています。

空き家という事が分かると、一度家の中に入ってしまうとゆっくり物色する時間があるので空き巣にとっても都合がいいというわけです。

対策として、一般的な空き巣対策例えば
・ソーラー式のセンサーライト
・ガラスに防犯フィルム
・サッシ用の補助錠
は効果ありますし、周囲を音のなる防犯玉砂利に代えるのもシンプルに効果あると思います。
また、塀を完全に目隠しとして遮断せず、透かしを入れたり、高くしすぎないことも気を付けたいところです。

空き家管理の現場では空き家と知らせないことに注意していて、
・郵便受けにテープは貼らない
・郵便物は転送したうえでDMなどはこまめ(月に1度は)に整理する
・落ち葉やごみが玄関先に溜まったままにしない
・庭の草が伸びたままにしない
・雨戸は全部閉めない
・カーテンも全部締め切らない
・玄関周りに蜘蛛の巣が張ったままにしない

また、台風などの後に
・雨樋が外れたり、垂れ下がったままで放置しない
・外壁材や屋根材などが破損したままにしない
といったところは特に気を付けています。

そのうえで、取材の中でもお話ししましたが、管理中に固定電話が鳴ることがあり、もしも電話番号が流出していたら「常に誰も出ない電話」っていうことは、「これは空き家だぞ」と知らしめてることになります。

できれば「転送サービス」を利用して、なるべく空き家だと他人に知られないようにした方がいいんじゃないかなと思います。

完全な空き家というよりも、施設などに入所しているケースでは家の中に家財道具を残したままなので思わぬ大きな被害を受けることもあるんです。

ついつい忘れがちですが、NTTでは、「ボイスワープ」という転送サービスがあり、かかってきた電話を、あらかじめ指定した番号へ転送することができて、スマホでも対応可能ということです。

月額の利用料が数百円かかりますが、固定電話をしばらく解約できない方は、やっておくと良いかもしれませんね。

それではまた。

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