見出し画像

静岡の素敵な広報仲間「静岡広報たん」

こんにちは、空き家買取専科 子育て広報の三輪です。
本日は、静岡の広報仲間「静岡広報たん」についてお話ししたいと思います。
これまで、広報職の仕事やどんな悩みをみんな持っているのかなど、取り上げる機会がなかったため、企業の広報担当者同士どんな付き合いをしているかなども含め、広報に関心を持っていただければ嬉しいです。


先日、静岡市の長谷通りにある「ごちそうマート」に広報たんの有志が集まり、それぞれが抱える課題を持ち寄り、どうしたらもっと良いネタになるのかや、認知してもらいやすくなる商品やサービスになるのか、社内での広報への理解が深まるのかなど、企業の垣根を超えて意見を出し合う機会となりました。

静岡広報たんとは?

静岡広報たんは2018年に発足した静岡の広報担当者のコミュニティです。
静岡広報たんの目的は3つ
1、 広報職の横のつながりをつくる
2、 静岡での広報職の確立
3、 静岡企業の発展のために

広報を学びたい、広報担当者同士の繋がりを作りたいという企業の広報担当者が集まり、2023年3月まで毎月定例会を行い、勉強会、情報交換会、広報アワード、メディアとの交流会などをおこなっていました。現在は、各社ありがたいことに皆さん多忙なため、不定期での開催となっています。

広報アワード
メディアとの交流会

この静岡広報たんは、私が「たん長」(ふざけた肩書きですみません。静岡の広報担当者の長でたん長です)を務めさせてもらい、心強いメンバーと共に2018年の春に立ち上げをしました。

静岡広報たんを作ったきっかけ

そもそもなぜ広報担当者のコミュニティを作ろうかと思ったところからお話ししたいと思います。
私は2018年1月に空き家買取専科のブランドの立ち上げと共に広報担当になったのですが、ベンチャー企業のブランドの立ち上げのため、もちろん社内に広報という部署はなく、全くの未経験から広報担当になりました。
広報とはなんぞや?広報とマーケティングの違いって?何を目的に日々仕事をするのか?他社さんはどんな風に仕事をしているの?など疑問がいっぱいでした。

広報は企業や団体の「顔」とも言える重要な役割を担っていますが、多くの場合、広報担当者は一人または少数で業務をこなしているため、孤独感を感じることがあります
静岡広報たんは、そんな広報担当者が孤立することなく、広報担当者同士の横のつながりを作り、静岡での広報職の確立を目指し、さらに静岡企業が発展するために、静岡広報たんを立ち上げました。静岡県内のさまざまな企業や団体から集まった広報担当者の有志が、互いの知識と経験を共有し、さらには共に成長していくための場を提供していくようになったのがはじまりでした。

ごちそうマートでの静岡広報たん交流会

今では、不定期開催となり、メンバーの誰かしらが「集まろう!」と声をあげ、開催するスタイルに変わった静岡広報たんの交流会。今回は、静岡市の長谷通り商店街に位置する出張マーケット「ごちそうマート」にて開催しました。

ごちそうマートとは?

ごちそうマートはとてもユニークなマーケットで、SBS静岡放送に長年勤めている鈴木俊夫さんによって企画され、地域社会に新しい活気をもたらしています。

ごちそうマートは、鈴木さんの奥様のご実家の布団店の隣にあります。この場所は以前、地元で愛されていた駄菓子屋を営んでいました。この空き店舗を改装して2019年9月に開店しました。今では新鮮な食材や地元の逸品を日替わりで提供する場所として再生されました。

マーケットの魅力は、県内各地のお店が愛情を込めて育てた新鮮な野菜、手間暇かけたパン、蒟蒻、水産加工品などを出張してきて販売しており、訪れる人は毎回何か特別なものを見つけることができます。

鈴木さんは、「元気しずおか人」という番組制作の中で出会った、飲食店や町おこしで頑張る地元の人々を支援するため、長期的なプラットフォームを提供したいとの思いがありました。
また、この商店街の唯一のスーパーが撤退してからは、特に高齢者にとって、日々の食材を手に入れることが困難になっていました。ごちそうマートでは、総菜を販売する日も設けており、一人暮らしの高齢者を中心に、多くの地域住民から感謝されています。生産者と直接会話しながら購入できることは、スーパーでは味わえない価値があると評価されています
お店の中にいると、ヒョイっと近所の方々が覗きにきて、楽しい会話に花が咲いている光景はとても温かい気持ちになりますね。

このごちそうマートの内装のリノベーションは、空き家買取専科の取材でつながった、ZERO CANVAS(ゼロキャンバス)によって行われました。
空き店舗の活用、商店街の賑わい、さらに取材を通して人と人がつながり続けていく受け皿にもなっている、とても素敵な取り組みですね。

改装途中の様子
リフォーム業者ZERO CANVASさん(右・真ん中)と鈴木さん(左)

▼youtube 元気しずおか人

静岡広報たん交流会スタート

この日は、メンバーである”麹と米粉のスイーツsoran”の柴田さんが、ごちそうマートでの出店に合わせて開催することになりました。
麹菌が生きたチーズケーキやプリンに、麹をたっぷり使ったキーマカレーなどの商品が並び、近所の方もたくさん立ち寄ってくださっていました。

静岡広報たんのメンバーは皆さすがのコミュニケーション力!!集まってきたらワイワイ会話が盛り上がります。また、新たなゲストを連れてきてくれて、ネットワークも広がっていっています。

広報担当者ならではの課題の共有

この日は、広報担当者が日常で直面する様々な課題について話し合うワークショップ形式で進められました。

広報なのに、営業のように数字での成果を求められる。広報からのお客様はペルソナと違うから、広報として動いてきた活動は会社からはストップされてしまっていて動けない。広報とマーケティングの違いが理解されていないのはどうしたらいい?」

「甘麹を使ったスムージーのネーミングをどうしよう?パッケージデザインはどれがいい?」

「業務過多により広報の後任を育てることになったけど、どう広報やインタビューの方法を教育したらいい?」

など、同じ広報担当だからこそ打ち明けられる悩みを打ち明けたり、第三者だから見える視点でアイデアや解決策が提案されたりしました。

企業の枠を超えて、課題を出し合い解決策を見出したり、仕事へのモチベーションを高めあえる仲間がいることはとてもありがたいことですね。

次回の広報たん交流会

次回は、「後輩の教育をどうしていったらいいか」というお悩みが発端で、プロのインタビュアーである鈴木俊夫さんに講座をやっていただくことが決定しました!(日時はまだ未定)インタビューは、聴く力。聴く力は技術だから伝授できるということです。広報担当として、聴く力は必須項目ですね。次回の静岡広報たんの交流会がまた楽しみです。

広報の仕事について

広報って何をやっているかよくわからないと思われがちですが、プレスリリース作成、メディアリレーション、SNS発信、ブログ作成などの他にも、直接は企業の売上に繋がらなさそうに見えるこのような交流会もとても大切にしています。

ステークホルダー (企業活動によって直接的または間接的に何らかの影響を受けるすべての人)とのよい関係を構築することが、回り回って会社の信頼や業績にも貢献する大切な取り組みです。実際に、広報担当者同士が、お互いの事業についてよく理解するので、取材やお仕事の紹介にもつながっていっています。

企業の経営者の皆さんがもっと広報について知り、理解すればより広報が会社の中で評価されるようになるかもしれません。広報は単なる情報発信だけではなく、社外や社内とのコミュニケーションにおいても重要な役割を担っています。広報がいかに企業戦略に密接に関連しているか、その理解が深まれば、より効果的な広報活動が行えるようになるでしょう。今後も広報の仲間が増えたら嬉しいです。