見出し画像

自作ボドゲ開発記録 柄柄ヘビ 3 試作2号への挑戦

こんにちは、株式会社空き家総合研究所の原です。
自作ボードゲーム「柄柄ヘビ」(がらがらへび)の開発記録も3回目となりました。
あと先日、ゲームマーケット2024秋のチャック横丁の出展が決定しました!
私用で日曜日のみの参戦となりますが、(おそらく)空き家総合研究所で2ブース構えて、新作のボドゲを2作持っていきますので是非探してみてください!

さて前回は自信満々の自作ボドゲをテストプレイしたら
問題が山のように出てきた!というところまでご紹介しました。

前回までの開発記録はコチラ

今回は見つかった課題をどうしてやろうかについて書いていきます。


[何度目かの掲載]場の柄カードを自分のヘビに食べさせて、いい感じの柄を揃えましょね~的なゲーム

課題の再掲

前回のテストプレイで柄柄ヘビ試作1号には下のような課題があることがわかりました。

「把握・管理すべき事項が多すぎる」問題
「このターン、勝ちにつながる行動できなくね?」問題
「今、何を取ったらいいのか分かりづらい=戦略が立てづらい」問題
「柄カードがデカすぎて並べるとすぐに机のスペースを使い切ってしまう」問題
「あれ、ずっと同じこと繰り返してて爽快感なくね」問題

特に1番上の課題は早急な対応が必要と感じました。
この課題が原因で連鎖的に色々な問題を引き起こしていた(と感じた)からです。

プレイしている感じでは単純に覚えるものの「数」が多いことに加えて
「場の柄カード」「自分のヘビ」「顧客の要望」と3箇所の情報を追わないといけないことが脳に負荷をかけている原因ではないか、と仮説を立てました。

これに対処するには
・柄の種類を減らす(今の8種類から4種類、など)
・要望の要求内容を変える(ひとつひとつの要求内容が簡単)
・要望カードを無くす(これはゲーム感が変わる大胆な案)
などがあるかなと思います。

テストプレイで全然ダメだったこともあり
気分が落ち気味だった私は
上の2つの対処法を調整していくのは面倒くさそう、、、

変えるならドカンといっちゃえ!イエイイエイ!
という至極合理的な思考から
「要望カードを無くす」方向に舵を切ることにしました。
(実は同時に柄数も減らしてますが)

どんなヘビが美しいか

しかし要望カードを無くすということは同時に得点方法を新しく考えないといけないということでもあります、面倒臭い

各々に特別な要望がないとするならばどんな形式が良いのか?
やっぱりポーカーみたいに共通する「役」を作るのがわかりやすいか。

とりあえず以前の要望カードにはどんな内容があったんだっけと振り返ります。

①ヘビに指定された柄2-5個が「連続して」含まれている
②ヘビに指定された柄3-4個が「順番に」含まれている(指定柄同士の間に別の柄がきててもOK)
③同じ柄が3-5枚「連続して」含まれている
④すべての柄が含まれている
⑤ヘビの長さが指定されている

なるほど、なるほど
「指定された柄を集める」か、「同じ柄を集める」か、「指定の長さまで長くする」かを得点にしている感じかな

これらを魔改造して役を作るかー
でも、麻雀みたいにいっぱい役を覚えないといけないのはハードル高いしなぁー
あ、このラーメン屋、行ってみたかったんだよなー
と徒然思っているとテストプレイで言われたある言葉を思い出しました。

「なんかパッと見で美しいヘビを育てたら得点が高くなるみたいなシステムにしないと柄を使ってる意味が薄いのでは?」

確かにィー!とその時は思ったのですが
私の脳みそがスリープ状態をはさんだ結果
どこかに置いてきてしまっていたようです。

この言葉は役を考える上でとても参考になりました。
以前の要望カードには「指定された柄を揃える」と得点になるシステムが導入されていましたが、その結果柄がバラバラ=美しくないヘビが高得点を取ってしまうゲームになっていたからです。

「役」を作るなら、ぱっと見で綺麗なヘビの方が得点が高いものにしよう!!

それではどのような「役」にするか、ということですが結局一般的なトランプゲームを参考にして「数字」と「スート」に「柄」と「色」を対応させて考えることにしました。
つまり「同じ柄がつながっていると嬉しぃ〜」と「同じ色が繋がっていると嬉しぃ〜」という単純な役を作ることにしました。
(ほんとはトランプだともう一個「数字が連番だと嬉しぃ〜」もあるのですが今回は導入できないと判断したッス)

【得点計算イメージ】
① 同じ色が3枚以上続く
→続いた枚数の数だけヘビの評価点が上がります。また 「同じ柄」が続く場合は2枚から評価点になりま す。
② 同じ柄が3枚続く
→①の中に同じ柄3枚続きが入っていると、① の評価点を特別に2倍にします。4枚以上同じ柄が続いても効果は変わりません。
③ ヘビの品評会に出場させる
→あるタイミングでヘビを品評会に出場させることでプレイヤーはそのヘビの評価点分の得点を得ます。品評会出場後、プレイヤーは新しいヘビを育て始めます。
みたいな得点システムを考えました。

計算方法
計算例

とりあえず、要望カードを無くして、新しい役を作ることで「把握・管理すべき事項が多すぎる」問題についてはだいぶ対処できたのではないかと思っています。
また柄カードの種類を減らし(3色×2種の計6種)、役を比較的シンプルにしたことにより「今、何を取ったらいいのか分かりづらい=戦略が立てづらい」問題にも一定の効果があったと感じています。

まだまだ課題解決編が少し続きますが、長くなってきたので今回はここまでにします。いったん大物の課題を退治できたのでよかったよかった。
次回は小粒の課題を潰しつつ、柄柄ヘビ試作4号までのお話をできればと考えています。試作4号はチャック横丁に出展する予定の「柄柄ヘビ」のプロトタイプなので、ようやく現在と接続できそうですね。

出展が決まって勢いつけなきゃ!と思いながら、空き家再生の業務にも追われている毎日です。

株式会社空き家総合研究所
空き家事業担当者 原

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?