見出し画像

自作ボドゲ開発記録 柄柄ヘビ 2 試作1号の課題

こんにちは、株式会社空き家総合研究所の原です。
はじめての自作ボードゲームを完成させるため、日々あれやこれや考えたり考えなかったりしています。

さて今回もゲームマーケット2024秋に参加できれば出してみたいと思っている自作ボードゲーム「柄柄ヘビ」(がらがらへび)の開発記録を書いていきたいと思います。

前回は自作ボドゲ作りのために
「テーマ」を決めて、とりあえず試作1号を作ったところまでご紹介しました。

前回の開発記録はコチラ

今回はテストプレイで見つかった課題たちについて書いていきます。

テストプレイで見つかった最大の課題

テーマを「ヘビ」に決めて
「長くなると嬉しい」
「あたま側がある」
「しっぽ側がある」
「柄ものを素材に取り入れる」
などの要素を取り入れた結果
柄柄ヘビ試作1号が出来上がりました。

場の柄カードを自分のヘビに食べさせて、いい感じの柄を揃えましょね~的なゲーム

「柄ものを食べるとその柄になる変わったヘビの柄柄ヘビをうまく育てて、柄柄ヘビ愛好家に高く買い取ってもらおう!」的な内容で着地。

なんとなく作っている間は
「ゲームっぽくなってきた!」という
素人の直感が働き
ワクワクしながら作り上げたので
社員とのテストプレイも自信満々で挑みました。

しかし、流石は素人の直感といったもので
たくさんの課題がボコボコと出てきてしまいました。


どでかい問題

まず一番大きいと感じたのは
「把握・管理すべき事項が多すぎる」問題です。
他の開発者さんの記事などをみていると割とあるあるのようで
多くは「システムが複雑で頭の中がパニクる」「システムはシンプルだが覚えておかないといけないことが多すぎて頭がパンクする」ことが原因だとか。

柄柄ヘビ試作1号の場合だと
「場にはどんな柄カードが出ているか」
「自分の蛇には今どんな柄が入っているか」
「顧客からどんな柄の並びが求められているか」
をある程度把握しておかないといけないゲームになっていました。

すると、全部でざっくり20個くらいの柄や柄の並び順を覚えておかないと戦略すらたてられない!という状況に!!
知らず知らずのうちに人間には早すぎるゲームになっています!!!!
そりゃ、テストプレイでも盛り上がらないよね!!!!!!(怒)

これに加えて「相手がどの柄を狙っているか」なんて把握しておける脳内メモリがあるわけもなく
結果的に「インタラクションが乏しく、淡々と各々がプレイするだけのゲーム」に。

どんな層をターゲットにするのかでも変わりますが
「把握・管理すべき事項が多すぎる」ことは
連鎖的にゲームをつまらなくさせる要因を産むため
早急に改善せねばならないと感じました。

他にも課題はいっぱい、、、


プレイ中、熱が冷めちゃう瞬間

また他にも課題がありました。

例えば「このターン、勝ちにつながる行動できなくね?」問題です。

狙っている柄カードが場にない場合、いたずらにターンを消費して食べたくもない柄カードを選ぶしか選択肢がない。
さらにお互いが同じ柄カードを狙っていた場合、要らないカードをひたすら食べ合うという地獄の耐久レースが繰り広げられます。
これでは柄柄ヘビも可哀想。


ゲームとして終わってる

他にも「今、何を取ったらいいのか分かりづらい=戦略が立てづらい」問題

これは今の自分のヘビの柄と場の柄カードを確認して、どの要望が叶えられそうか、またどの要望を同時に狙っていけそうかといった戦略が立てにくいゲームになっているということです。

現在の柄柄ヘビの状態から要望を満たすヘビにするまでの道筋が遠く、短期的な戦略がほとんど立てられないゲームになっていました。

やっぱり遊んでて楽しいゲームは「今こうなってるから、これを選んで、将来的に○○を狙ってみよう!」などの戦略がパパパッと浮かんでくるように設計されているなと改めて感じますね。
とりうる戦略が多すぎてもダメだし、少なすぎてもダメ
また、戦略を思いつくハードルが低いほうが遊びやすいなと。

まだまだ課題はあって、「柄カードがデカすぎて並べるとすぐに机のスペースを使い切ってしまう」問題や「あれ、ずっと同じこと繰り返してて爽快感なくね」問題

カードがデカすぎる問題は単純に遊びにくさがあるので
サイズを変更するなどして対策できると思うのですが 

ずっと同じこと繰り返してる問題は
後半になるに連れてできることが増えて戦略が広がれば良いのですが、うーん、すぐには対処が難しい、、、


テストプレイの感想は結局これ

とりあえず課題を並べてみた

「把握・管理すべき事項が多すぎる」問題
「このターン、勝ちにつながる行動できなくね?」問題
「今、何を取ったらいいのか分かりづらい=戦略が立てづらい」問題
「柄カードがデカすぎて並べるとすぐに机のスペースを使い切ってしまう」問題
「あれ、ずっと同じこと繰り返してて爽快感なくね」問題


こうみると、よくこんな課題を抱えたゲーム作っといて、ワクワクしてやがったなと自分を叱りたくなります。

これらの課題を一気に解決することは難しいと判断したので、少しずつ対処していこっと、と思い、ちょこちょこ改善を加えていっています。
こんなに課題を投げつけてくれるテストプレイってやっぱり重要!!

現在は上に挙がっている問題に少しずつ対応した「柄柄ヘビ」試作4号を製作していますが、次回はこれらの問題に素人の私がどう立ち向かったのか!(いや、どう打ちのめされたのか)について書いていきたいと思います。
果たして!こんな開発状況でゲームマーケット2024秋のチャック横丁に出展できるのか!?乞うご期待!!
それでは

株式会社空き家総合研究所
空き家事業担当者 原

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?