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空家のお医者さん

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空き家に関する知識・常識をmemoしています。
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#空家

リフォームとリノベーションの違い。本当にその工事、必要?

わたしは山形県庄内地方で、空き家の活用や、空き家のリフォーム、リノベーションのアドバイスをしている空き家のお医者さんをしています。 全国的に大きな問題となっている空き家問題ですが、2033年には全国の住宅の1/3が空き家になると予想されています。 ただただ取り壊される日を待っている空家たちを、一軒でも多く救いたいと日々考えていますし、その所有者さんができる限り損をしないよう、むしろ、得になるよう、活動をしています。 今日は空き家を活用するために必要なリフォームや、リノベ

空き家は不良在庫ではありません。

1.不良在庫とは 不良在庫とは、将来的に販売できる目途が立たず自社の損失になる可能性がある在庫のことを指します。 需要以上に商品を生産してしまったり、過剰発注が原因で売れ残ったりすることで発生します。 また、トレンドを過ぎた商品や賞味期限切れの商品、初期不良が見られる商品も不良在庫に含まれます。つまり、倉庫や売り場を占拠しているのに売り上げや利益を生み出さないものといえます。 反対語は優良在庫かな?こちらは売り上げや利益を生み出すものを指します。 2.空家は不良在庫???で

「火災保険」で損をしていませんか?

火災保険とは、火災だけでなく、「落雷」「破裂・爆発」による損害も補償されます。また、保険の種類によっては、火災の他に震災、風災、雪災、水災、盗難による損害なども補償の対象になります。 建物だけでなく家具なども補償されます。 名前こそ「火災保険」ですが、「住まいの損害に備える保険」という意味合いが強い保険と言えます。 しかし、火災保険という名前の印象からか、万が一火災が起きた際に備える保険だと思われている方が非常に多いです。 自然災害にも適用されるので、実は、火災以外の災害で

空き家問題の当事者はダレ?

2013年の総務省調査によると全国の空き家数は約820万戸、全住宅の7戸に1戸が空き家という状況になっています。これが、2033年頃には空き家数2,150万戸、なんと全住宅の3戸に1戸が空き家になってしまうという民間予測となっています。 1.空き家問題の本質 空き家問題は現代の社会問題となっていることは誰もが知るところである。 ○ 空き家の取得経緯は相続が55%。 ○ 所有者の約3割は遠隔地(車・電車等で1時間超)に居住。 2013年の総務省調査によると、上記が明らか

日本中にはびこる空家のなぜ。と、空家の活用方法。

2013年の総務省調査によると全国の空き家数は約820万戸、全住宅の7戸に1戸が空き家という状況になっています。これが、2033年頃には空き家数2,150万戸、なんと全住宅の3戸に1戸が空き家になってしまうという民間予測となっています。 1.なぜ、空家は増えるの?空家が増える理由はいくつかあります。 人口減少: 人口が減少すると、住宅需要が減少し、結果として空家が増える可能性があります。人口減少は地方都市など、特定の地域に影響を与えることがあります。 高齢化:高齢化社会