空き家を旅館にしてみます。#11〜町内会の夏祭りをお手伝い〜
久しぶりにこのプロジェクトの進捗共有をします。
前回の記事が、リフォームが完成してこれから宿として運用していくよーという記事でしたね。
いやもう1年経っちゃいましたよ!
昨年2023年の10月頃から、宿としてぼちぼち運用を始めてはや9ヶ月ですか。
稼働状況、売上は順調だと思いますが、今回は数字のお話ではありません。
※数字のお話は別途、メンバーシップ限定で生々しく報告しようかなと思います。
町との共存をテーマにしているので、運用益がどうとかよりもその後空き家が地域にとってどんな存在になっているか?が重要だと思うのです。
空き家を再生したは良いが、地域に迷惑をかけながら独りよがりな事業で運用していてはとても消費的で再生と呼ぶには乏しいと思うのです。
だから、町と共存して初めて再生したと言えるのかなぁと思っとるんです。
そんな僕の元に、町内会からこんな相談がきたのです。
「毎年恒例の町内会夏祭りがあるのじゃが・・・若い力でなんとか盛り上げられんかね・・?」
『やれます』
という事で任されたのが去年の夏祭り。
というのも、今まで夏祭りでは町の住民たちが班ごとに準備をして屋台などを出店していたらしいのです。
が、皆さん高齢となりその準備や片付けが中々に大変になってきたと・・・。
そんな中、コロナ禍がやってきてお祭りがしばらく中止になった事に内心ホッとした住民も少なくなかったとか。
そして2023年、コロナも落ち着いてきたという事でおよそ3年ぶりに夏祭りをしよう!となった時に、面倒だな・・・という雰囲気が漂っていたんですって。
でも、やっぱり祭りをしてどんよりした町に笑顔を咲かせたいという町内会会長さんの想いがあったという。
そんなタイミングでどこぞの誰かわからん若者が町にやってきて、なにやら色々動き回って空き家を旅館にしているという僕に声をかけてくださったという経緯です。
縁というやつですね。大事にしたい。
そして、去年の夏祭りではキッチンカーを呼んで、出店の全てを担ったんです。
とにかく住民のみんなが負担なく純粋に楽しめるようにと。
これが大好評。
そんなこんなで今年も任さてくだったという。
そして会長から
「今年はキッチンカーだけじゃなく何かもう一つ面白い事はないかね森さん・・・」
『やれます』
という事で、今年はキッチンカーだけでなくモルック大会も同時に開催したのである。
モルックって知ってます?
簡単にいうと木の棒を倒して点数を競い合うテーブルゲームのようなスポーツです。
ボーリングのようなシンプルさで、カーリングやビリヤードのように頭を使った試合展開で老若男女が楽しめると今巷で話題になっているのだ。
僕にとって何が良いってこれ、木を使ってるんですよね。
つまり空き家リフォームや空き家の解体の際に出る木の廃材を再利用してモルックの部材を作れるんじゃなかろうか!?と一気に興味が湧いたのです。
活用できない空き家を解体→廃材をモルック道具に再利用→空き家が皆を笑顔にするものに大変身!という素敵な産業が生まれるわけですな。
という、ストーリーのために実験的にモルック大会をやってみたのです。
これが大盛況。
最初は初めて聞くスポーツの名前に皆さんポカンとしていましたが、実際にやりながら解説する事でまずキッズたちがやってみてぇ!!と集まってくれたんですよ。
そうして仕方なく親御さんもやってくる。
チーム戦としたので付き添いでとりあえずやってみると、これが楽しくて親御さんが盛り上がる。
そうするとちょっとワシも・・私も・・・僕も・・・と連鎖が起きてくるのですな。
総勢で30名ほどが参加して、トーナメント戦で盛り上がりました!
こうやって去年から僕自らが地域を盛り上げる様子を皆さんがみてくださっていたので、旅館の運用もとても温かい目で見守ってくださります。
というより、宿泊者に優しく周辺情報を教えてくれたり、道案内してくれたりと面倒までみてくれます。
町のお荷物となっていた空き家が、こうして町の財産になっていけば良いなぁと思っています。
※前の所有者さんの空き家をお荷物とか言ってしまい大変申し訳ないですが・・・実際におっしゃっていたので引用しました・・ご容赦ください。
そして、今回の祭りで得た経験から鳥羽市内で新たな事業を考えました。
まだ構想段階なので、解像度は高くないですが、地域の資源を活かし、活性化にも繋がるビジネスです。
そして今回紹介した『モルック』が肝になってくるのでござるよ・・・。
まだ構想段階なのでメンバーシップ限定で解説していきます。