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大分へ

先日数年ぶりに大分へ。大分県内各所で行われる文化芸術活動や移住政策などの現場を視察しつつ、その前後で久方ぶりの友人知人と再会したり、新たな出会いにも恵まれたりと、充実した滞在ができた。特に別府ではホテルのフロントや路上では「久しぶり」と声をかけてくれる方も多く、離れて10年以上経った今も覚えていてくれる人がそこにいることが素直に嬉しかった。

事前に大分に行くことをSNSに投稿したところ、1人の友人が周りに声をかけ20名近くが集まるまるで同窓会のような機会を作ってくれた。元同僚や一緒に仕事をした仲間が集い、お互い年をとったねと言いながら近況を話し合う。SNSを通して知る断片的な情報をもとに友人の今を想像するのではなく、等身大で変わったところも変わらないところも感じるリアルな姿を見ることができたことが何より嬉しかった。去年の暮れに大切な友人が他界してから、離れた場所に住む友人と会うたびに、もしかしたらこれが最後かもしれないと以前より強く思う。本当にそうかもしれないし、そうではないかもしれない。ただ直接顔を合わせて語りあうことができることの尊さは、私たちはコロナ禍を通して学んだはずだ。

最終日、福岡の大学で教鞭を取る友人の研究室に立ち寄り、そのついでに大学の食堂で昼食を食べた。ユニークな研究室も素敵だったし、大学で時間を過ごしたのも久しぶりだったように思う。空港に着き、わざわざ熊本から3時間近くかけて会いに来てくれた先輩に落ち合う。サプライズで前日夜に軽く食事をした先輩も来てくれた。こうして時間が経っても、変わらぬフットワークの軽さで会いに来てくれる人がいるのは本当にありがたいことだとしみじみ感じながら、福岡空港を後にした。

次はいつ九州に来れるかわからないけど、やっぱりこの土地やここで出会った多くの人に自分は育ててもらったんだと思う。


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