鈍感力

鈍感力って何ですか?

こう問われたとき、改めて考えると難しいものがある。あなたの周囲に鈍感な人はいないだろうか?気が利かなかったり、マイペースだったり、ずけずけと人の嫌なことを言ったり・・・あまり良い意味で使われることはほぼないだろう。正直、ビジネスパートナーとしてはあまりよろしくないようにも思う。
それでは、鈍感力とはなにか?鈍感力とはおそらくスキルとして、意識的に鈍感のメリットを使いこなす能力なのだろう。鈍感な人と鈍感力のある人では全く違う気がする。それでは鈍感のメリットってなに?いろいろな疑問が浮かんでくる。
改めて鈍感について整理する必要がありそうだ。

鈍感とは?

鈍感とは総括すれば「感じ方が鈍い」ということなんだが、使われ方は多岐にわたる。私なりに何に対して?(WHAT)で3つに分類してみた。

1. “物事の本質”の感じ方が鈍い
ex. 気が利かない、物事の表面しか読み取れない。
一緒に働く際に散見される。察するであったり裏を読むことを期待できない。こういう人と接する時は、ストレートに物事を伝えることが大事である。部下がこのようなタイプなのであれば、しっかりと丁寧に説明をしてあげる必要がある。

2. “相手の感情”の感じ方が鈍い
ex. 空気が読めない、無神経な言動
コミュニケーション時に散見される。感情を踏みにじり他人を傷つけることもある。近年問題となっているSNSによる誹謗中傷はこういう人たちが原因だろう。嫌でも目についてしまう著名人には同情する。私のような何者でもない人間としては周りにいても極力関わらないのが賢明であると感じる。

3. “周囲の状況”の感じ方が鈍い
ex. マイペース、周囲からの目を気にしない
周囲の状況を読み取り、同調することができない。集団行動を必要とする学校や職場では、浮いた存在になりがち。ただ、浮いていることもあまり感じないメリットはある。また、感覚が特殊なので、社長やクリエイターなどに多い。

冒頭説明した鈍感力とは、3を意識的に実施する能力だろう。多様性の叫ばれる時代、日本を支えた再現性の文化ではなく、創造力が求められる時代には、周囲と同じ感覚を持つことよりも、敢えてずらすやり方が重要になってくる。

くれぐれも1.2を無意識にやっている鈍感な人がもてはやされる時代ではないことを肝に銘じて欲しい。

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