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解雇されちゃいました

このnoteの目的

つい先日、2009年1月から勤めていた古着屋を解雇されました。
今回の解雇に対して、思うところがあります。
しっかり内容を覚えているうちに、出来事の整理をしたいと思い、
書き始めました。


3月10日。

私の勤めていたお店は、毎月店を閉めてのミーティングがあります。
午前中にミーティングは終わったのですが、
最後に店長のほうから
「最近、店長、副店長のいない日が多くなっていますが、
その間の私語について何人かから話を聞いてます。
今は売上が落ちていてお客さんに戻ってきてほしいんです。
正直、この売り上げだと今の人数いらないんです。
でも、切りたくないと思ってます。
みなさんに協力してもらいたいんです」
と話しがあって、
「(私)さんと〇〇さんは残ってください」
と。
重苦しい空気の中、私と後輩ちゃんが店長と、店長のパートナーの副店長のKさんと向かい合う形で座り直しました。
まず店長から話があったのが

▼私と後輩ちゃんの二人の私語について他の人がとても不快に思っている。▼そもそも私語が駄目だと分かっているのに、二人で話し込んでいることがよくある。
▼その内容も不快なもので、店内から見える位置なのに配慮がない。
▼この話を店長にした人(Nさん。これは話の内容的にほぼ間違いなくこの人だと思います)は、二人がいるだけで仕事のやる気がなくなって、仕事に来るのが嫌になっている。

ということを言われました。
正直、この話を聞いて、後輩ちゃんと目を見合わせて驚きました。
何の話をしているんだろう、とまでは言いません。
確かに後輩ちゃんとは仲がいいと思います。
仕事中に二言、三言、通り過ぎざまに話をすることはあります。
言葉数だけを数えるなら、一番私たちが話をしていると思います。
ただ、仕事の手を止めたり、五分十分と話込んだことはありません。(何か問題や、疑問点があって、それに対しての会話はもちろん話込むことはあります。でも、それは仕事のことです)
店長、副店長がいない時、みんなの私語が多くなるのは本当です。
ただ、私も後輩ちゃんも、二人がいないから盛り上がって話込んだことはありません。
何より、他の人と比べてすごく私語をしている、ということはないと思いました。
なので、そのままを答えると

「でもこの人は(勿論この時にこの人の名前が知らされることはありませんでした)、二人がよくしゃべっていて、不快に思ってるんだよね」

「それは申し訳ないと思います。でも、私と後輩ちゃんが話している内容がそんなに人を不快にするものというのが分かりません。具体的に、どんな話がその人を不快にしているのか教えてください」

「いや、具体的とかじゃなくて、全体的に。頻度の問題」

「私と後輩ちゃんが話していること自体が不快ってことですか?」

「いや、私語はあかんって、分かってるやんな」

「もちろんそれは分かってます。でも、全く話さないというのは無理だと思います。だから、その人が不快に思った部分が分かったら、その内容は話さないようにできると思うので、教えて欲しいんです」

「いや、だから、私語はあかんって分かってるやんな?」

あれ、話が進まない、と思いました。
後輩ちゃんも、変な空気だなと思っているようでした。
この時点で20分近く話していたと思います。
店長との話は、本当にこのやりとりの繰り返しで、その人が不快に思っている、ということ以外分からないまま(なんとなくあの人かな、、、と感じながら)、私と後輩ちゃん一人ずつに

「私語やめられる?」

と念押しをして、

「じゃあ、後輩ちゃんは帰って。(私)さんと話があるから」

と、後輩ちゃんは先に帰されました。


ここからが、私の解雇の話。


私、店長、副店長の三人になります。
しばらく黙ったあと、店長の方から

「私語については何回も今まで注意したやんな」と言われ、「はい」と答えました。

確かに、今までの個人面談でも言われ来ました。
ただ、それを言われていたのは私だけではないし、再三の注意を受けていたのも、私だけではありませんでした。
なので、と続けるのは良くないのですが、そんな状況だったので、自分のしていることがそんなにも致命的なことだとは思っていませんでした。

続けて店長から

「今まで、言い方がきついっていうのもいってきたやんな」

「はい」

「今まで、俺はそれに対して、(私)さんは悪気があって言っているんじゃないってかばってきたよ。でも、もう庇いきれない」

「解雇ってことですか」

「そうやな」

そのあと、

「明日から来にくいやろ?」

「いえ、大丈夫です。その人が嫌な気持ちになるんなら、全く話さないようにしますよ」

「いや、こっちが気まずいから。来ないで欲しい」

と言われました。
私にも生活があるので、明日からいきなり来なくていいと言われても困る、と私。

「三月末までのシフト分のお金は払う。有給の残りも全部買い取ります」

そのあと、もう少し、解雇の理由を聞きました。

▼その人は私と後輩ちゃんの私語に注意したいけど、言い訳されたり言いかえされるから出来なかった。
▼店長からは、店長自身も、私はいつも言い訳をするから注意がしにくかった。私は細かいことに気がつくが、それが行き過ぎていてしんどかった。

といわれました。
「そうですか」
という私に、拍子抜けした様子で
「え?それだけ」
と言うので
「いや、私が嫌ですっていったら解雇は取り消されるんですか」
と聞きますと、
「ううん、それはない」
と言われました。

なんできいたんや、、、と思いながら、頭の中がふわふわしたまま、とりあえず明日からは来られないのだ、ということだけを理解して、ロッカーの中身を片付けました。

そんな私に投げかけられた言葉は

「また遊びにおいでよ。みんなに嫌われてるとかじゃないから。(私)さんも、みんなに挨拶したいやろ?」

「10年以上も勤めてくれてありがとう」

「(私)さんの意見で助かったこともいっぱいあったよ」

はい、とか、こちらこそとか言いながら、荷物をまとめました。

別にみんなに見送られたかった、、、なんて言わないけれど、こんなほんとにトカゲの尻尾切りのあっけなさで、今の今まで13年を超えて、毎日のように通って、一生懸命働いた現実が途切れるのかと、呆然としました。

話し合いの終わりに、店長と副店長には、私に対して不快に思っていた人にはすいませんと伝えてください、と言いました。
その人に、自分のせいで私が解雇されたと思わせたくなかったので、その辺りのフォローもお願いして。

この後、店長がお店のスタッフ間のラインに私の解雇のことを書き、一身上の都合で、という書き方にしたようです。

それを見て連絡をくれたスタッフが何人かいました。一様にみんな驚いていたのと、何故私が辞めないといけないんだ、急すぎるし、困る、と言ってくれました。

一緒に仕事したくない、私が誰かと私語してるだけで仕事に支障がでるという人もいれば、後ろ髪を引いてくれる人もいるんだな、よかったなと思いました。そしてその反応をみて、ああやっぱり話に出ていたのはあの人だったんだなと知りました。

家に帰って母と、仕事に出ていた夫に電話で順番に話をしました。
二人とも

「理由が不当だと思う。こんなに長く働いて、向こうもこっちの状態(子供が二人居て、家を買ったばかり)を知っていて、このやり方はない」

と、憤慨してました。

そうだよな、と思いながら、私自身はふわふわしていて、実感が湧かず、これからどうしようかな、と考えてる振りをしながらなんとかその日をやり過ごしました。

その日のうちに夫が仕事を調整して一度家に戻ってくれて、労働基準局にいくこと、一時間無料の法律相談に電話すること、本部に電話をすること、という予定を立ててくれました。


ここから金曜日、無職一日目。


まず相談所に電話をし、不当解雇についての相談をしたいと予約をとりました。
次に本部に電話をしました。

「昨日、10年以上勤めてきた人間に向かって“明日から来なくていい”というのはどういうことなんだ」

「労働基準局にいこうと思ってる」

という夫に、本部のひとは

「今すぐ店長と話をするので、労働基準局はまってください」

とかなり慌てていました。
そのあと折り返しが来たのですが、

「店長と話をしたのですが、昨日のはなしが不十分だったようなので、旦那さんと直接話がしたいということでした。
なのでこの電話番号を教えておきました。直接店長と話してもらえますか」

「え、電話番号教えていいって、いいましたか?」

「あ、すみません」

「それにこちらには、店長と話し合いをする気持ちはありません。言いたいことがあるならば、書面にして、妻のラインに送ってもらってください」

「分かりました。伝えます」

このやりとりの後、その間にハローワークで失業保険などをもらう時に必要なものを聞いてきて、もう一度かけ直すと、なんとも態度がかなり雑になった本部の人が出ました。

「書面の件は伝えてもらえましたか」

「伝えました」

「どれくらいで送ってもらえます?」

「いや、分からないですね」

「今日の夜に、僕はまた仕事に出ないといけないので、今日中に送ってもらえるよう伝えてもらえますか」

「いや、約束はできないです」

「伝えてもらえますか」

「伝えるだけは伝えます」

「(本部の人)さんは、今回の件をどう思いますか」

「いえ、分かりません」

「客観的に見て、問題だと思いませんか」

「、、、でも、今月分のお金は払うし、有給は買い取るって言われたんですよね?奥さんの方は、なんとなく感じてませんでした?辞めてっていわれるって」

これを横で聞いていたのですが、震えました。
あ、この人はもう店長側の人だな、それも私は辞めさせられて当然だと思ってて、店長はいちゃもん付けられて可哀想くらいに思ってるんだなと。
これ以上話しても無駄だなと夫も感じたようで、話は終わりました。
最後のやり取りは

「書類の件、伝えてくださいね。今から労働基準局いきます」

「まあしょうがないですね」


労働基準局でその後話をしたのですが、担当してくれた人が年齢の上の方で、こちらの言うことが聞き取り辛いらしく、なかなか話が進みませんでした。

その職員さんが言うには、即日解雇の場合は30日前に解雇を予告しないといけないけれど、30日分の給料を払うなら一応オーケー。
私の場合は10日それに足りない分を、有給を買い取ることで補うということで法律には触れない、と。

じゃあ、店側の条件は違法にならないのか、、、と思って帰ってきました。

ところが、夜、店長からの文章がラインにやってきまして、そこには、

▼本来は、解雇とするには「解雇予告通知書」を用意し、「解雇予告手当金」を渡す必要があった。
▼それが口頭での説明だけになってしまった。
▼「即日解雇」という形では、店長から提示した3月末までの社会保険などの適応ができない。
▼そうするならば、私の方から「退職届」を出し、「退職理由をコロナの影響による会社都合」とすることで失業手当が給付され、その期間も60日延長される。
▼残りのシフトの日数の保証と、有給残日数の100%の買い上げの金額

が、書かれていました。
有給の日数が、明細に記載されている日数より少なくなっていて、びっくりしました。

母は、絶対退職届けは出さない方がいいと怒り、とりあえずこの書面も相談内容にいれて、弁護士さんのところにいこうと思っています。

私のことを心配してくれた何人かに、ラインで私の勤務態度や、私にきつく当たられているという人は、見ていて気付いたのかを聞いてみました。
その結果は、私語は確かにあったけれど、それは他のみんなが当てはまることだし(それこそ店長や、副店長も含まれる)、私が誰かにきつく当たっているところは気付かなかった、でした。

書き出しておくことはこれくらいかな、、、

木曜日に解雇を言い渡されて、今日は土曜日。

最近太っていたのだけれど、朝体重計にのったら2キロ減っていて、小さなラッキーだな、なんて思った。

このことを、またはこれからのことを考えると、体が震えてしまう。

笑って居られる内に、このことが片付いて、次を考えはじめられますように。

とりあえず、書き出し終わり。

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