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「雪は消える」の解説のような

雪が降ると心が震える気がします。

本当にちろりと降っただけでも、
詩を書きたくなります。

あの儚さ、淡さは、他に似たものがないのじゃないかと思う。

【雪の呼ぶ声が耳をつまんだ
 小さな音だ
 気にかかって 首をふると
 消えてしまうような

 詩のように儚い
 けれどたしかに一片
 私の一点の熱を持ち去る
 あとかたも残らないのに

 白だとか灰色だとか
 結晶は触れた声に
 形を震わせる
 それはまるで想う姿のようだ

 私の振り向いた先
 風の中 光を反す一片
 会いたかった
 そう言い終える手前で

 雪は瞬いて
 消える】

詩が儚いかは、
書きながら考えてしまったのですが、
儚さも含んで立っていてほしい、
という願望も込めてそのままにしました。

たった一片が肌に触れたときのかなしさ。
そんなことを思いながら書いた詩です。

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