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とげとげがはいるのをがまんしてのみこんで

先日、勤めていて只今ちょっと険悪な関係になってしまっている職場でミーティングがありました。
私が即日解雇されたのが先月のミーティング。
そして今回のミーティングの終りにも“話し合い”がありました。
正直、その話し合いは聞きたくないなと思いましたが、いやこれももしかしたら不当解雇を争う上で、何かの助けになるかもしれないと思いなおし、Oさんに内容を聞くことにしました。

ミーティングの内容


はじまりは、店長からの私の解雇の理由からだったそうです。
それは、私の解雇がひとつのきっかけになって起こっているスタッフの間にうまれたもやもやについての、話合いのための前振りでもありました。

今まで書いてきたのと同じような話と、店長から自分も体調を崩しているといいう話のあと、今回の解雇の理由のひとつになっている
【協調性のなさ】ということについて、私はついに(間接的にではありますが)主に訴えていた人の話を聞くことになりました。

Fさんの話の内容。


•店長や副店長でもないのに、上から話をされた
•その言い方が威圧的だった
•こんな子じゃなかったのに、、、
•店長にそれを話して、何度も注意してもらったはずなのに改善されない

そういう内容でした。
正直、頭の中が❓でいっぱいになりました。
あれ、話が違うぞ、、、
ひとつそうだな、と思ったことは、Fさんに対して、言い方が少しずつきつくなっていった、というのは本当だと思います。
ただ、そうなった経緯が全く省かれていることに動揺しました。

すこしFさんのことを説明します。
Fさんはお店で一番の古株さん。担当している着物コーナーはFさんの王国です。着物のことは、他のスタッフでは知識が全く間に合わないので、定年の年齢はだいぶ超えているのですが、着物専門のスタッフとして時間を短くして働かれていました。
ただ、ほかのスタッフでは値段をつけることも、店内に溢れた商品を引き上げることもできず、数日お店にFさんが来られないと仕事が山積みになっている、ということが良くありました。

なので仕事に来たらできたらすぐに仕事をはじめてもらいたいのですが、
Fさんは仕事がはじまって30分は店内を巡回します。
Fさんがいうには、場所が変わっているところのチェックや、
商品にどんなものが増えているのか確認している、そうなのですが、
時間が長く、自分の欲しい商品を見ていたり、アクセサリーはつけてみたり、靴なら履いてみたり(店内の売り場で)、お客さんとおしゃべりに花が咲き乱れたり、長くかかると一時間近くかかってやっと自分の持ち場につくことになります。

そして持ち場についても、お客さんとおしゃべりがずっと続き、その声はレジの方にもしっかり聞こえる音量でした。
なので副店長である店長の奥さんもよく
「もうさっさと仕事始めてほしい。遊びにきてるんじゃないんだから」
と言っていました。
そうやって仕事に着手するまでに時間がかかり、とりかかってもなかなか進まず、結局山のような仕事が半分も片付かずに、予定の時間を毎回30分超えて終える、というのが毎回のことになっていました。
そのままにしていると、一向に手をつけてもらえないので、Fさんのもとにいっては「これの値段をつけてもらいたいです」「これは値段つけますか。それとも在庫されますか」と声をかけていました。

そうやってやっと商品が片付くこともあれば、邪険に「あとでやるからおいといて!」といわれ、結局手を付けてもらえずに帰ってしまわれることもありました。
何度も私や、後輩のオシオちゃんでFさんの仕事のやり方について店長に注意をしてもらいたいといったのですが、その度にはぐらかされるばかりでした。なのでまったくFさんの仕事の様子が改善されることもありませんでした。そうやって自然とFさんにたいして、仕事を急かす言葉が多くなっていきました。
それをFさんには「高圧的」「えらそう」「上から」ととられたのだと思います。
なのでFさんが言う、
「態度が高圧的でしんどかった」
というのは本当なのだと思いますが、そこまでの過程がすべて省かれていることに、Fさん本人が気づいていないような言い様でした。

もうひとつ、話が違う、と思ったポイント。
それは
「店長から何度も注意をしてもらったのに改善されなかった」
という話。
いやいやいや。
そんな話されてないんですが、、、
Fさんは気分でテンションが左右される方で、すこし仕事やお客さんとの関係がだらしない部分がありました。その部分できっちり派の私と勤め始めてすぐの時にぶつかることがありました。
その時に話し合いをして、私が言い方を変える、という結論に落ち着き、その後はそういう話をした記憶がありません。
もう十年以上前の話です。
つまり、Fさんは店長に言っているのに私の態度が改まらないことの腹をたてていたけど、私は私で何度もFさんの仕事のやり方を注意してほしいと頼んだことを流され続け、Fさんが仕事のやり方を変えてくれないので、その結果言い方がきつくなっていった、という。

え?これって、私やほかのひとが何度もFさんの仕事のやり方について言ってたことを、店長がきちんと対処してくれてたら生まれなかった軋轢なんじゃない??


もう一人、Nさんの話の内容。

•私のことが最初から合わなかった。
•私の家での様子と店での様子が落差がありすぎて信用できなかった。
•私の話す子供の話が嫌で仕方なかった。

Nさんも私より先輩のスタッフさんです。
二つくらい上なのですが、一見やわらかい人に感じます。
このNさんとは、私がこの店で働き始めてすぐの時にひと悶着がありました。
私がNさんのレジでのミスを、他の人がみている前で注意してしまい、
そのことに傷ついたNさんと、店長と私の三人で話し合いをしました。
私は、レジでのクーポンの説明のミスだったので、次のお客さんが来る前に言わなくては、ということと、自分がしている仕事が手をはなしていける状態ではなかったので、声を潜めることなく少し離れた場所のNさんにミスを指摘してしまいました。
それが恥ずかしかったし、傷ついたというNさんに
「気が付かずにすみません。次のお客さんに迷惑が掛からないようにと気が急いてました。これから周りを考えて言うようにします」
と何度も謝罪しました。
でも、Nさんに言われていた
「私は一度無理って思った人はずっと無理なの」
という言葉が胸にあり、ああ、この人には気を付けて接しようと思いました。
Nさんは子供が好きです。
私の子供にもよくしてくれていました。
だからNさんと話すときは子供の話が中心になりました。
Nさんからも子供が同じ学校だということで話をふられたり、Nさんの子供の話をむこうからしてきてくれることもままあったので、
まさかそんな気持ちになっていたとは思いませんでした。
でも、それなら、もう言ってくれたらよかったのに、と正直思いました。
そんなにしんどくなる前に、
「子供の話やめて」
と言ってもらったら、私は二度とNさんに対して子供の話をしなかったでしょう。
Nさんが自身で言っていましたが、私はけしてNさんにたいして嫌な態度をとっていません。むしろ好かれてるのはわかってた、とおっしゃっていました。だったら、話をしてくれたらよかった。それで私は「わかりました」と言えました。

Nさんの話で、どうしても私が傷ついたことがありました。
それは私の性格の裏表についての話のなかで

「あの人は店ではにこにこしてるけど、仕事じゃないとき、買い物でスーパーで出くわしたとき子供を怒鳴りつけていました。
近所の公園で、大きな声で意味の分からないことを叫んでる子がいる、頭おかしい子やなと思ってみたらあの人の子供だった。
だから店での様子が信じられなかった」

という話をされていたそうです。
たしかに、私は子供をけっこう怒ります。
怒鳴りつけることもあります。
でもはじめてした失敗にたいしてそんな対応をしているわけではなく、
それこそ何年越しの言ってもきかないこと、それも誰かの迷惑になることにたいして怒ります。
それは子供たち本人が一番わかっていて、怒った後は話あいをして、ケアをしてきたつもりです。
その話も仕事の休憩中などにしてきましたが、私が子供を怒鳴ったところだけが残ってしまったのか、ただの言い訳だと受け取ったのか、彼女のなかで私は鬼のような母親として固定されていたようです。
それはいいんです。
もう、人がどう受け取るのかはその人の自由ですから。事実、怒鳴りつけてますし。
でもね、人の子供のことを、みんながいる前で
「頭がおかしい子」
と言ったという事実が、自分でもびっくりするくらいお腹に響きました。
私のことだけでよかったじゃない?
店で子供をしかりつける怖い人、という話でよかったじゃない?
そこに公園で頭おかしい子がいると思ってみたら、やっぱり私の子供だった、という話いります??


Oさんの話してくれたミーティングの話には、この二人の話だけじゃなく、
私の味方をしてくれている二人の話もありました。
ただ文字量が多くなってきたので、ちょっと分けます。
その2、に続きます。


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