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1%あれば、それは、、、

今日は、鬼滅の刃の発売日。

気合を入れて、昨日は映画を見ずに早寝して、洗濯も子供の朝食も用意して
24時間営業の本屋さんへと自転車を飛ばした。

着いてから知ったのだけど、鬼滅の刃は10時から販売するとのことで、
まだ一時間以上あった。

一度店を出て、十時になる前にもう一度行ったのだけど
あの本屋さん(小さいし、店舗の半分はDVDの販売だし、漫画と雑誌しか置いていないと言っても間違ってない、のだけど、部数の少ない漫画も一冊は入っているので、漫画好きな人は通ってる。)の駐車場はいっぱい、自転車も
いたるところに止めてある。
そして開け放されたドアの向こうに長蛇の列ができていた。

本屋さんが混みあうことはあっても、こんな風に一つの作品を求めて並ぶ、というのをハリーポッター以来、久々に見た。

レジも二人体制。
店長さんに通常版か、特典付きのか聞かれて、通常を頼んだけども
しっかり特典付きのほうを打ってくれていて、さすがにかえてもらった。
その時レジのお兄さんがお金を返してくれないまま、私がお金を出すのを待ってて、どれくらいてんぱっているのかが伝わった。
近辺の本屋さんのほとんどが大型商業施設のなかにあるために
このお店に集中していたのかもしれないけれど、すごいなぁと驚いた。

そんなこんなで帰ってきてすぐ読み始めた鬼滅の刃はもちろん面白かったのだけど、その時に一緒に買った漫画がまた面白かった。

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まとめて撮ったもので分かりにくいのだけど
【1%ORANGE】サイドA・B 
羊の目。
Twitterで人気になったものが製本されることが多い気がするけれど、
これもその中の一作。
主人公の葵ちゃんは、隣の席の夏樹くんに始まってすぐ告白(的な?)をする。
「わたしと君が恋人になる可能性はどれくらい?」
それに返す夏樹君の答えが
「1%くらい」
それってほとんど圏外じゃないか、、、と少し落ち込む葵ちゃんは
手に持っていたオレンジジュースのパッケージに書かれた
果汁1%という表示を見つけて、
「果汁1%でオレンジジュースはオレンジジュースなんだから、
1%あるなら、もう私たちは恋人と言えるね!!」
と照れる。
え、こいつヤバいやつなの、、?と言いながら、少しずつ葵ちゃんの
まっすぐな性格や、やさしさや、視点のやわらかさが伝わっていく。
葵ちゃんと夏樹くん。
同じクラスで不良だと言われている、髪の毛の長くて、スカートも長いさっちゃんと、学年一の秀才でガリ勉とからかわれることもある男の子(どうしても名前が思い出せない、、、)。彼らの先生同士の恋。先生の先生だった葵ちゃんの近所のおじいさんとおばあさんの在りし日のあれこれ。
と、たくさんの関係が交差して、育まれて、帯にあった【かけがえのない日々】が描かれていた。
本当にやさしい人しか出てこなくて、何回もうるうるした。
私は高校行っていないけど、なんだか主人公たちのきらきらを分けてらって、行っていないのに、高校楽しかったな、と思ってしまいそうになった。
絵もとってもかわいい。
線がとてもやさしい。

読み終わってすぐ、作者さんのTwitterをフォローし、
大好きな後輩ちゃんに(勝手に)貸すことを決めた。
本好きの文通相手にもおススメしよう。

あとがきで、まだ続くかも、とあったのがうれしい。
好きな作家さんが増えるのは、いつでもどんな時でも幸せだ。


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