見出し画像

100億年後も生きてたら


昨日の夜のこと。

次男が、歯磨き終わりに悲壮な顔で私の部屋にやってきました。

寝る前のぎゅーをしに来たのかと思いきや、、、

「母、、、
あのね、地球ってね、百億年で死んじゃうんだって」

と言って、泣き出してしまいました。

死ぬこと、
先に大切なひとが死んでしまうこと、
そういうことに敏感な次男。

ホラーゲームの実況を見るのが好きなくせに、
怖くなって私に泣きついてくる子です。

取り敢えず、

「大丈夫、まだ45億年途中だから。
まだしばらく大丈夫。
君が生きてる間は大丈夫」

そう言う私に、それでも不安そうなので

「もしも、何かハプニングで、
地球が死にます、となった時は、
母も一緒に死ぬから。
君の大好きなさとちゃん(白熊のぬいぐるみの親友)と母でいっしょに居てあげるよ」

と言い足すと、やっと納得してベッドへ向かいました。

そのあと、長男がそっとやってきて

「母ごめん。次男くんが泣いてたのは、
僕が図書室から借りてきた“寿命図鑑”を見たからなの。もう借りてこないよ。ごめんなさい」

と項垂れていました。

「いや、怖がるのもいいことだと思うから、
良かったんじゃない?
長男くんは、好きなものを借りてきたらいいよ」

そう言うと、

「そうだね!」

と元気を取り戻して、彼もベッドへ。

私も死ぬことが、置いていかれることが、
ただただ怖い時があったなぁと思い出しました。

いい慰め方ではないと、
思い返して思いますが、
もうこんな慰め方しかできない母というのを、
そのうち面白がれる兄弟に育ってくれたらいいと思います。


これが、借りてきた寿命図鑑。


この上のページを見たよう。

帰ってきてから、懲りずにまた読み出した次男は、
地球と太陽と月が大体同じくらいに死ぬらしい、と
知って、なんだかほっとしていました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?